他人と比較をやめて幸せになる3つの心がけ
2. ほかの人の成功を喜ぶ
ほかの人の成果をうらやましげに眺めている自分に気がついたら、そうした受け止め方を変えるよう心がけてください。「うらやましい」というのは、自分が欲しいものや、やりたいことを、ほかの人が手にしていたり、成し遂げたりしている時に覚える感情です。 たとえば同僚が、あなたも望んでいた地位に昇進したり、表彰を受けたりした場合、つい嫉妬してしまって心の痛みを覚えるのは自然なことです。けれども、嫉妬心は抑えて、お祝いのメッセージを送り、成功を喜ぶよう心がけましょう。 他人の成功は喜ぶべき理由 ほかの人の成功を喜ぶよう努力することには、複数の理由があります。 まず、「ある人の成功によって、あなた自身の目標達成への道が阻まれること」はめったにありません。 オリンピックに出場するアスリートだったとしたら、金メダルを手にできるのは、たいていの種目では1人だけです。けれどもほとんどの職業では、多くの人がある程度の成功を手にできるはずです。 成功を収めたという理由でその人を嫌ってしまうと、あなたのふるまい方は、その人に敵意があるという印象を、(その人にも同僚にも)残すはずです。 一方、成功した人を祝福すれば、周囲の人も、あなたのことを集団の良きメンバーと認めるでしょう。そうなれば、今後あなたが成功を収めた時も、周囲の人たちが祝福してくれる可能性が高まります。 もう1つ。多くの習慣は、「違和感を乗り越える」ことからはじまります。どういうことかというと、成功した人を祝福するのは、自分の本当の気持ちに反するように、最初は感じられるかもしれない、ということです。 けれども、それを繰り返しているうちに、成功を収めた人を祝福する心理的ハードルが下がってくることに気がつくはずです。それは、ほかの人の成功を、自分の成功と切り離して考える練習を積んだからです。
3. 感謝という感情に目を向ける
社会的比較は、広く見られる現象です。その1つの理由は、私たち人間が本質的に社会的な生き物であるということです。 人は無意識のうちに、ほかの人がしていることに目を向けます。ほかの人の行動を無視するのは難しいものです。特に、自分と同じようなことをしている人ならなおさらです。 というわけで、ほかの人を完全に無視しようとしても、それは難しいはずです。ならばむしろ、まわりの人に向ける感情の性質を変えるよう努めてみるほうが効果的でしょう。 そのために私がおすすめする方法が、「感謝リスト」を書き出すことです。感謝の感情に集中することには、ポジティブな効果があります。なぜなら、あなたが感謝する対象は、周囲の人であることが多いからです。 つまり、あなたを気にかけてくれたり、相談にのってくれたり、あなたの仕事ぶりをアピールしてくれたりした人たちです。 それだけに、感謝の念を持つことは、社会的比較がもたらすネガティブな効果を打ち消す、すばらしい解毒剤となります。感謝することで、あなたの成功を後押ししてくれる人がたくさんいることを、改めて認識できるからです。 ──2024年4月2日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 >>もっと「やめたら幸せになる習慣」の記事を見る Image: Shutterstock/Originally published by Fast Company [原文] Copyright © 2022 Mansueto Ventures LLC. 翻訳: 長谷睦(ガリレオ)
ライフハッカー・ジャパン編集部