【速報】「人間として失効」「人間じゃないのに」男性幹部医師をパワハラ認定 大阪母子医療センター
大阪府立病院機構が運営する大阪母子医療センターで、産科主任部長の男性医師が若手部下に対し、「人間としてとっくに失効している」といった暴言を吐いたなどとして、第三者委員会がパワーハラスメントとして認定したことがわかりました。機構は今後、懲戒等審査委員会を開き、処分を検討していくとしています。 複数の医師がパワハラを受けていることを訴え、今年3月に機構の理事長に記録を提出したことで、パワハラの事実を調査する第三者委員会が設置されました。 調査委員会の報告書によりますと、主任部長は業務中に部下に対し「人間としてとっくに失効しているだろう」「人間じゃないのに人間と思いこまされて育った」「自分、本当に人間だったかなって確認してみたら?」などの暴言を繰り返していたということです。 また、複数人の医師がいる中で双胎の勉強をしたかと問いかけ、「まだ答えられるまで勉強できていない」と答えた医師に対し、主任部長は「そんな奴に帝王切開なんて任せられない。やめてしまえ」と執拗に罵倒しました。 こうした結果、その場で号泣し、「医師をやめよう」とまで追い込まれた医師もいるということです。また、この主任部長の部下36人のうち、29人が実際に精神的苦痛を受けたり不適切な言動を直接見聞きしたりしていました。 調査委員会は、これらの主任部長の一連の発言は、業務の適正な範囲を超えているとし、パワーハラスメントであると認定しました。 報告書を受け機構は「調査報告書を真摯に受け止め、一人一人がパワーハラスメントについての理解を深めるとともに、再発防止策に取り組み、ハラスメントのない職場づくりを通じて信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。