兵庫知事選情勢調査 稲村氏ややリード 斎藤氏が続く 終盤に向け変動する可能性
過去最多の7人が立候補した兵庫県知事選(17日投開票)の情勢について、神戸新聞社とJX通信社は3、4日、有権者を対象に電話とインターネットで調査をした。いずれも無所属で前尼崎市長の稲村和美氏(52)がややリードし、前知事の斎藤元彦氏(47)が追う展開。前参院議員の清水貴之氏(50)は巻き返しを図っている。ほかの4人は支持に広がりを欠く。約2割の人は投票態度を明らかにしておらず、終盤に向けて変動する可能性がある。 【写真】斎藤氏 JR須磨駅前で街頭活動「ここでゼロからスタートしたい」 県議会から不信任決議を受けた斎藤氏の失職に伴う今回の知事選は、前回、斎藤氏を推薦した自民党が自主投票を決定。同じく斎藤氏を推薦した日本維新の会からは清水氏が離党して立候補し、保守系の票の行方も焦点の一つとなる。 投票態度を明らかにした人を普段の支持政党別でみると、稲村氏は自民支持層の4割弱、立憲民主党支持層の6割強、維新支持層の3割弱から支持を得ている。また、公明党支持層で5割弱、無党派層で4割弱の支持があり、幅広く浸透している。 斎藤氏は自民、維新層のそれぞれ3割強と、無党派層の2割弱が支持する。斎藤氏は、衆院選で躍進した国民民主党の支持層の5割弱にも浸透。一方、清水氏に対する支持は、維新支持層で2割弱、自民支持層と無党派層でそれぞれ1割弱だった。