体操女子・村上茉愛強化本部長「団体メダルへ走り続けたい」ロス五輪へ新体制始動
体操女子日本代表のナショナル強化合宿が17日、都内で公開され、強化本部長に就任した東京五輪床運動銅メダルの村上茉愛氏(28)が指導に当たった。約4時間、ジュニア年代を含め37人を明るく指導し「選手の背中を押す声かけをしたい。ヒントを伝え、自分で考えてもらいたい」と語った。 体操女子の五輪団体メダルは64年東京大会の銅が最後。「1番はロス、ブリスベン五輪で団体メダルを獲ることが目標。そこに向けて走り続けていきたい」。21年の引退後に目指してきた本部長職を熱望し、スキルアップにも努めて公募で就任。選手たちには「全員が五輪でメダルを獲る選手になると常に生活から意識して行動してほしい」と訴え、年上のコーチ陣にも「団体でのメダルしか目指していない」と熱く語ったという。 選手に最も伝えたいことが「最後まで諦めないことが大事」ということ。5位入賞したパリ五輪では「諦めないことが証明できた」と語る一方で、メダルが懸かった紙一重の場面での精神力が大事だと痛感してきた。「選手同士、全員が助け合えればメダルが手に届く」という思いを還元していくつもりだ。 パリ五輪メンバーのエースメンバー岸里奈(戸田市スポーツセンター)は「自分に足りていないような、見えない部分を教えてもらいたい」と歓迎し、岡村真(相好ク)も「結果を出してきた選手に学びたい部分がある」と話した。