快適性やコンパクトさを追求した高機能タイプが人気!「シナノに聞く」トレッキングポールの基本【vol.03 2本目の選び方】
山登りや山道歩きの際、歩行をサポートしてくれる「トレッキングポール」。昨今の山歩き・ハイキング人気を背景に、改めて注目されているアイテムです。 【写真】携行性に優れる折り畳みタイプもあるシナノのトレッキングポールを見る(全5枚) そこで、100年の長きにわたってスキーヤーや登山家の冒険を支えてきた老舗ポールメーカー、株式会社シナノの広報担当・竹内さんに、中級者向けのポールの選び方についてお聞きしました。
握りやすさや振りやすさがポイント
トレッキングポールの扱いにある程度慣れてくると、より自分に合ったポールが欲しくなる人も多いようです。2本目を探す場合、どういうものを選べばいいのでしょうか? 「ポールの扱いに慣れた中級者には、より快適で高機能なタイプがおすすめです。ベーシックな『ロングトレイル』の上位機種の『FAST-130 カーボンW』『FAST-115 カーボンW』は、部分的にカーボンを使用し、重心を手元に近づけることで、極上の振りやすさを実現しました。 そのため、無駄な力を使わず、軽い力で操作できます。また、日本人のデータの平均値を反映し、握りやすさを追求した新グリップ『S-teckGRIP』を採用しました。軽くて振りやすく、疲れにくい快適仕様のトレッキングポールです」 長さの固定もレバーの開閉により、ワンタッチでOK。回して固定するタイプよりも素早く簡単に調節が可能です。
小さく折り畳んで持ち運べるタイプも
トレッキングも回数を重ねていくと、時には手をついて岩場を登るなど、状況によって途中からポールを使用しないケースも出てくるでしょう。そういうシーンで重宝するのが、使わないときには小さく折り畳んでリュックにしまえる、折り畳み式のトレッキングポールです。 「3段折り畳み式の『フォールダーTWIST 125』は、折り畳むとわずか37cmと超コンパクトなうえ、カーボン製なので1本230gと軽量です。軽いので腕に負担がかからず、使いこなしやすいタイプです。サイズも125のほか、115、110をご用意しました。収納袋に入れて簡単に持ち運べるので、身軽に登山を楽しみたい方にはもってこいではないでしょうか」 折り畳み式ながら、軸方向の最大耐荷重は実測43.1kgfと、本格的なトレッキングにも耐えられる抜群の強度を備えており、雪山やトレイルランニングにも使えるオールラウンド対応モデルです。 組み立てはボタンがカチッとなるまで引き出すだけ、折り畳みはシャフトをひねるだけでOK。ボタン位置には白線のガイドラインがあり、これを目印にすればスムーズに組み立てられます。長さの固定もひねって止めるだけなので、状況に応じて長さを調整しながら使えます。 登山志向や使う頻度、個人の好みによっても、トレッキングポールの選び方は変わってきます。できれば実際に触って確かめ、自分にピッタリのポールを見つけましょう。
塩田真美