三原じゅん子氏「こども政策担当大臣」へ「子どもがいないのに」ネットにあふれる無神経な指摘に現役産婦人科医も怒り
10月1日、第214回臨時国会が召集され、自由民主党の石破茂総裁が首相に選出された。皇居での認証式を経て、石破内閣が発足した。 【写真あり】三原じゅん子、レース場での「イケてる姿」 「今回の総裁選で、決選投票をあと押ししてくれた岸田文雄前首相に報いるべく、旧岸田派の林芳正氏を官房長官にすえるなど、党内の勢力バランスを加味した内閣になりました。過去に安倍晋三元首相のことを『国賊だ』と表現した村上誠一郎氏を総務相に起用するなど、サプライズ人事もありました」(政治部記者) なかでも注目を集めているのは、こども政策担当相として初入閣することになった、三原じゅん子氏だ。 「石破さんとしては、元女優という知名度があり、なおかつ女性活躍推進という点をアピールするために起用したのでしょう。三原さんはこれまで2度の離婚を経験し、現在は24歳年下の元秘書と結婚しています。三原さんは2008年、ヒトパピローマウイルス (HPV) がおもな原因とされる子宮頸がんをわずらい、子宮を摘出したため、お子さんはいません。三原さんはこの経験をふまえて、HPVワクチン接種の推進を強く推し進めてきました。ただ、一部ネット上では、こうした経歴を知ってから知らずか、“子どものいないこども政策相”だとして無神経な罵詈雑言が飛び交っています」(同前) たしかに、Xでは 《三原じゅん子さん、どうやら子供を育てた事が無いらしい…》 《子どもがいないのにこども政策担当相が務まるんだ…》 こうした発言に怒り心頭なのは、三軒茶屋ARTレディースクリニックの坂口健一郎院長だ。 「非常に心が痛むことです。とくに、がんや不妊などの理由で子どもを持てない方々にとっては、自分に向けられた言葉ではないとしても、目にするだけでつらいと思います」 実際、三原氏は子宮摘出手術について、「子どもを持つことをあきらめなければいけない。なんとか子宮を取らずに済む方法はないかと悩みました」と、大きな葛藤を経験したと話している。 「不妊治療を受けている方々は、その過程で、家族の絆や命の尊さについて深く考えることが多いんです。ある研究では、不妊治療を受けるカップルの80%以上が、深刻な心理的ストレスを抱えながら“親の気持ち”への理解を深めていくことが報告されています。また、がん治療を受けた患者さんの多くが、治療を通じて命の大切さを強く認識するようになります。たとえ子どもがいなくても、親のような深い愛情や理解を示すことは十分に可能なんです。 とくに近年では、結婚や子育てに関する価値観も多様化しています。子どものことは『親でなければ理解できない』という考え方自体が、時代に合わなくなってきています。養子を迎えた家族や、保育士、教師など、直接子どもに関わる職業の方々も、深い愛情と理解を持っていますよ」(坂口医師) 三原氏だからこそ描ける子どもと家庭の未来もあるはずだ。