1キロ当たり70万円も “白いダイヤ” シラスウナギ漁はどんな漁か
密漁者を警戒
「シラスウナギ漁はもう40~50年やっている。昔は漁師をしながらやっていたけど、今は趣味としてやってる」と80歳になる男性。40代の男性は「海の関係の仕事をしている。シラスウナギを親父がとっていたので自分もとるようになった。20年くらいになるかな」と話していた。 途中、ウナギの養殖業者の団体、養鰻組合の職員らしき人たちが姿を見せて「とれてますか?」などと声をかけていった。「密漁者がいないか見て回ってる。海上保安庁もくるし警察もくるよ」と落合さん。許可証がないのにシラスウナギをとる密漁者に関係者は目を光らせているのだ。 シラスウナギ漁は、満潮となる午後7時頃に終了。一度引いた潮が再び満ちてくるのを待って、改めて漁をする人もいるという。とったシラスウナギは自宅に持ちかえり暗い場所で保管し、県が指定する集荷人のところに持って行くのだ。集荷人は、養鰻業者や主婦などさまざまだという。 集荷人のもとに集められたシラスウナギは、養鰻組合によってウナギ養殖業者である養鰻業者に分けられる流れだ。漁期は4月までだが、組合ごとに採捕量が決まっており、決められた量のシラスウナギがとれたら2月でも終了となる。「去年は2月半ばに終わったけれど、今年は来月も漁をする」と落合さん。大井川河口付近の港では、しばらくの間、電灯の光が点在する光景が見られそうだ。