まぶたの弛みを改善する「眼瞼下垂手術」クリニック選びのポイントは? 【眼科医に聞く】
眼瞼下垂の手術、クリニック選びのポイントは?
編集部:術式がいろいろありますが、どのように選んだら良いでしょうか? 長谷川先生:やや専門的な話になりますが、まず眼瞼下垂なのか、眼瞼皮膚弛緩なのかを評価する必要があります。眼瞼挙筋の機能などをチェックし、前頭筋吊り上げ術なのか、眼瞼挙筋短縮術もしくは前転術なのか決定します。 眼瞼皮膚切除術を施行する場合は、切開位置を二重のラインにするのか眉毛下にするのか、シミュレーションをしながら患者さんと相談して決めていきます。 編集部:手術するクリニックを選ぶ際、ポイントなどありましたら教えてください。 長谷川先生:日帰りで行うことが多い手術ですが、入院できる施設もあります。保険診療では、機能改善が最も重要な要素になります。外見に関わる場所ですので、事前説明やデモンストレーションをして頂きご本人が納得して手術を受けることが大事です。 費用については、①自費診療のみの施設、②保険診療のみの施設、③保険診療も自費診療もケースによって使い分ける施設があります。 外見の改善が主目的であれば自費診療となりますが、保険診療でも、なるべく大きく目を開きたい・控えめが良いなど、ある程度の希望はお聞きすることもできます。 医師が複数いる施設であれば、保険診療の場合事前の検査をした医師と手術執刀医が異なる場合があるので、どの医師が手術をするのかを確認すると良いかもしれません。 術後のフォローはしっかりしているか、再手術になった場合には費用はどうなるのかなども、施設ごとで判断が分かれる分野でもありますので、事前に聞いておくのもよいでしょう。 編集部:最後に、MedicalDOC読者へのメッセージがあればお願いします。 長谷川先生:眼瞼下垂の手術と言っても、術式や保険適用もさまざまですので、ある程度の知識を持って医師の説明を聞いて納得したうえで手術を受けることが大切だと思います。
編集部まとめ
視界を改善するだけでなく外見も変わってしまう手術なので、事前にしっかりと説明を受けて納得して上で手術をされることをお勧めします。こちらの記事で、確認すべき点を説明していますので、気になった方はお近くの眼科に相談してみてはいかがでしょうか。
【この記事の監修医師】 長谷川 裕基 先生(はせがわ眼科) 日本大学医学部医学科卒業後、トヨタ記念病院や昭和大学横浜市北部病院、昭和大学江東豊洲病院などで、小児から高齢者までさまざまな目の疾患の治療に積極的に携わり経験を積む。平成27年11月、はせがわ眼科を開院、院長となる。日本眼科学会認定専門医。
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