名車リバイバル 成功と失敗 ハマー、ブロンコ、Tバード… 新型の評価は?
ポンティアックGTO
GTOは常にルールブレイカーだった。ポンティアックはGMのエンジン排気量ポリシーに反し、ミドルクラス車に6.4Lの大排気量V8を搭載するという博打に出た。幸いなことに、GTOはマッスルカー時代の象徴となり、GMのレース禁止令の後、ストリート・パフォーマンス用として大々的に宣伝された。 名高いフェラーリ250 GTOに影響され、「グラン・ツーリスモ・オモロガート」の頭文字をネームプレートに冠した。1964年から1974年にかけて、特に若い世代を中心に大成功を収めた。
ポンティアックGTO - リバイバル
ポンティアックのかつての栄光を取り戻すべく、新型GTOは2004年に復活した。ただ残念ながら、中身はオーストラリアのホールデン・モナーロのリバッジだった。 5.7L V8エンジン「LS1」を搭載し、オリジナルのサウンドを模したデュアルエグゾーストシステムを組み合わせている。現代的な性能とV8パワーを備えているものの、オリジナルの筋肉質なスタイリングがなく、真のアメリカン・マッスルカーというより、輸入車のリバッジモデルであるという批判に直面した。残念ながら、リバイバルとしては失敗作と呼ばざるを得ない。
AUTOCAR UK(執筆) 林汰久也(翻訳)