【高松宮記念】ウインカーネリアン 初の千二でもスピード色濃い血が後押し 鹿戸師「チャンスはある」
「高松宮記念・G1」(24日、中京) 芝のマイル戦を中心に使われてきたウインカーネリアンが、7歳春にして初めて芝6Fに挑戦。その意図について、鹿戸師は「オーナー、ジョッキーと3者で話し合い、6Fにも対応可能と判断して使うことにしました」と経緯を説明した。 かつてのナリタブライアン(96年4着)ほどの不安はないものの、この馬自身、芝7Fすら経験していないのは事実。果たして、対応できるのかどうか?ここで後押しできるのが、スピード色の濃い“血統背景”だ。 父スクリーンヒーローの産駒はモーリスを筆頭に距離適性の幅が広く、今年、約2年ぶりの復帰を目指して登録してきた“幻の高松宮記念馬”クリノガウディー(20年1位入線→4着降着)も代表産駒の一頭。スプリントG1にも対応できる下地は備わっている。 母コスモクリスタルは98年スプリンターズSを優勝した父マイネルラヴのスピードを受け継ぎ、全4勝を芝6Fで挙げた短距離馬。また、祖母のクリスチャンネームは北海道出身の私にとっては思い出深い馬で、95年夏の函館新馬戦(芝5F)を5馬身ちぎった圧勝劇は大きな話題となった。母系はいわばバリバリのスプリンターだ。 相手関係も加味して「能力だけならチャンスはあると思う」と鹿戸師。短距離色の濃い血統背景を武器に、頂点を極める可能性は十分にある。