BEGIN、デビュー35周年「感謝伝えたい」 東京と大阪で記念ライブ開催へ 「島人ぬ宝」「恋しくて」で人気
石垣島出身のバンド「BEGIN」が、2025年にデビュー35周年を迎える。比嘉栄昇さん、島袋優さん、上地等さんの3人で結成され、1990年に「恋しくて」でデビューした。その後、「島人ぬ宝」「涙そうそう」「三線の花」「オジー自慢のオリオンビール」などの楽曲を発表し、ハワイや南米などとの交流を広げるなど、沖縄を代表するバンドとして親しまれている。 【写真】13歳のNeil。沖縄アクターズスクール期待の新星だ 比嘉さんは 「音楽を続けられているのは、時代の変化の中で自分たちは恵まれていたから」、上地さんは「応援してくれた方々がいたからこそだ。しっかりライブで感謝を伝えたい」と話した。島袋さんは「デビューの頃は、まだ沖縄は珍しがられたけれど、本土と沖縄の距離感みたいなものが近づいた35年だったと思う」と振り返った。 1月29日にベストアルバム「BEGIN さにしゃんベスト」をリリースし、3月に東京と大阪で記念ライブを開催する。また、2001年から沖縄で開催してきた「うたの日コンサート」も25回目を迎える。 節目の新年に、島袋さんは「きちんとこれまでの足跡を確認しつつ、未来に向かっていきたい。今年は温故知新を大切にしたい」と抱負を語った。 先日、石垣島に帰省したという上地さんは「街の風景は変わっても、沖縄魂は変わっていなかった。それがすごくうれしかったし、安心した。いい年にしていきたい」。 比嘉さんは「離島の暮らしがこれからどうなっていくのかを常に考えている。地域の人との関係を大切にし、特にお年寄りと孫の世代がもっと仲良くなれるような沖縄になったらいいなと思う」と語った。(社会部・真栄里泰球)