バイト先のカフェに正社員として就職したいですが、他の職種と比べて年収は安いのでしょうか?
カフェ店員になるためには、最初は特別な資格やスキルは必要とされない事が多く、一定のコミュニケーションスキルや接客ができれば、働けます。その点を踏まえて、カフェ店員として働くとなると、どれくらいの年収なのか気になる方も多いでしょう。 本記事では、カフェ店員の平均年収や業界動向、キャリアアップ方法について解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
カフェ店員の平均年収
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、令和4年のカフェ店員の平均年収は357万7000円です。国税庁が公表している令和4年の民間給与の平均年収は458万円とされているため、全体と比較すると、カフェ店員の年収は100万円程度少ないことが分かります。 年齢別でみると、40代半ばの方で414万8900円と最も年収が高く、70代以降の方が年収200万円程度と最も低くなっているようです。
カフェ業界の動向
一般社団法人日本フードサービス協会の外食産業データによると、カフェ業界の売り上げや店舗数の動向は表1の通りです。 表1
※一般社団法人日本フードサービス協会「外食産業データ」を基に筆者作成 2020年は新型コロナウイルスの影響で、売り上げを大きく落としていますが、翌年以降は徐々に回復傾向にあることが分かるでしょう。店舗数はあまり伸びていないことから、開業している割合と閉店している割合が同等と考えられ、売り上げは回復傾向ではありますが、開業すれば必ず儲かる事業ではないことがうかがえます。 具体的には、大手チェーン店の台頭や、コンビニのコーヒーマシンによる低価格のコーヒー提供、コーヒー豆の原材料の高騰など、さまざまな要因が考えられます。
カフェ定員のキャリアアッププラン
カフェ店員のキャリアアッププランには、以下のようなものがあげられます。 ●役職を上げる ●開業する ●転職する 現在アルバイトであれば、経験を積んで正社員登用を目指してみてもよいでしょう。正社員の方であれば、店長やマネージャーなどにステップアップしていくことで年収を上げられる可能性があります。また、これまでのカフェ業界での経験をいかして開業し、自分のお店をオープンさせるのも1つの方法です。 しかし、カフェ業界で成功するには、ほかの競合との差別化や独自性のある強みが必要となる場合がある点には注意しなければいけません。もし、カフェ店員でのキャリアアップがあまり望めないと感じるのであれば、ほかの職種への転職も検討してみましょう。カフェ店員の仕事で培った能力をほかの仕事にいかせるケースもあります。