新聞10紙を読んでも、得られるものが少ない…若き日の小泉進次郎氏がメディアと距離を取り始めた"苦い経験"
■新聞10紙から得られる学びはあまりに少ない 前述のように、進次郎は最近、テレビを観たり新聞も読んだりしなくなったという。 「(テレビは)本当に観なくなった。お兄(孝太郎氏)とムロ(ツヨシ)さん(※俳優。小泉家と家族ぐるみの付き合い)の出ているのは観るかな(笑)。人によって『観る、観ない』を決めていますね。 実はね、新聞10紙を読むのもやめたんですよ。時間の使い方を変えようと思って。読み終わった後に、残っているものがあまりにも少ないということに気づきましたね。だったら、塩野(七生)さんの本を読んだほうが、時間の使い方としてよっぽど学びがある。本当に考えているんです。何のために時間を使うべきか使わざるべきか。何をやるべきかやらざるべきか。運動は健康のためにやるべきですね(笑)」 さらに記者の取材手法についても、進次郎は冷静に見ている。 「もともとシナリオができていて、そこに合ったコメントだけを拾いたくて。質問する方々も、『テストの穴埋め問題』みたいに、もう既にできあがっていて、その穴埋めに入るコメントだけが欲しいと。そういう聞かれ方って、わかるじゃないですか。そういうのだと、なかなか伝わらないものってありますね」 ■「オン・オフ」がない大変な世界 「予想しない角度からの質問が、あまりないですよね。たぶん、皆さんもわかっているんだろうけど、恒例行事だから聞くか、ぐらい。さっきの自民党総裁選についての質問もそうでしょう。恒例行事だから、まあ。それをお互いわかっている、腹芸をやっている。正直言って、そういう感覚にも冷めている部分というのはありますよ」 進次郎は2018年3月25日に行われた自民党大会でも、記者の取材方法に言及している。 「基本的に僕は全部オンだと思っているんですからね。最近は怖いですよ。(記者が)こうやって『ありがとうございました』と言ってエレベーターの中まで来て、その中でも(レコーダー)回っていたりするからね。しかもそれがメモで出回るしね。さらに大手メディアから週刊誌に回ったりするからね。もうオフレコなんてないと思わなきゃ。じゃないとこの世界は生きられない、と思って話しているだけなんで、あまりオン・オフという感じじゃないです。大変な世界だね」