「台湾有事は日本有事であり、世界有事でもある」…頼総統の側近「トランプ氏の考えに貢献できる」
中国の野心は台湾だけでなく、世界に向いている。そうでなければ、日本海や東シナ海、黄海、南シナ海、台湾周辺などこれほど多くの地域で軍事活動を行う必要はない。中国の目標は(南西諸島と台湾などを結ぶ)「第1列島線」を突破し、(伊豆諸島からグアムに至る)「第2列島線」に進出することだ。
台湾有事は日本有事であり、世界有事でもある。
中国は常に武力やその他の力を使って脅迫し、他国に圧力を与える。(11~12月に)頼総統が南太平洋3か国に外遊した後、中国は公表しない形式で「軍事演習」を実施した。台湾だけではない。日本を含む世界中の国が中国の脅威に直面している。中国のこうした振る舞いは、世界の民主主義国家の中国に対する警戒心をますます高めるだけだ。
中国が台湾を抑圧すればするほど、台湾の国際的な認知度は高まる。世界の民主主義国家が台湾を支持しており、台湾が中国にいじめられ続けるのを望んでいない。
台湾はより強くならなければならない。世界中の国と交流して友好関係を築き、世界の全ての民主主義国家に台湾を認めさせ、台湾が世界の安全保障や科学技術、経済の発展に貢献できることを理解してもらう必要がある。
日台関係
台日関係は常に友好的で、民間の産業界や経済界が長年にわたり、交流関係を深めてきた。我々は日本の各界が国際舞台で台湾のために発言し、台湾と台湾海峡の安定を支持してくれていることに感謝している。
(頼総統の代理として12月に)日本を訪問し、自民党の森山幹事長や高市早苗・前経済安全保障相、小林鷹之・元経済安全保障相と面会した。そのほか、立憲民主党の野田佳彦・元首相や日本維新の会の前原誠司共同代表、国民民主党の玉木雄一郎代表(役職停止中)ら計25人以上の国会議員と会談した。
これだけ多くの日本の政治家と一度に会えたのは初めてだ。日本が台湾を重視しているからだと信じている。
民進党はこれまで対米活動に重点を置いてきたが、日本との政党外交についても、もっと努力する必要がある。だから、今回の訪日は民進党にとって非常に重要な一歩だった。