【厚生年金】40年間の平均月収は「約40万円」でした。老後の年金受給額はいくらになりますか?
現在、5年に1度の財政検証が行われており「国民年金の保険料支払期間の延長」など私たちの生活にも深く関わりのある内容について議論がなされています。 【写真7枚】40年間の平均月収が「約40万円」なら老後の年金受給額はいくらになる?厚生年金&国民年金の平均受給額も一覧表でサッと見 昨今の情勢を考えると、安心してセカンドライフを迎えられる人は少ないのではないでしょうか。 今回は40年間の平均月収が「約40万円」だった場合の老齢年金見込み額を解説していきます。 記事後半では年金を増やす方法についても触れているので、参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
日本の公的年金「国民年金・厚生年金」をおさらい
まずは、公的年金の仕組みからおさらいしておきましょう。 日本の公的年金は、「国民年金」と「厚生年金」の2階建ての構造になっています。 ●国民年金(1階部分:基礎年金) ・原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある ・保険料は一律 ・納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる ●厚生年金(2階部分) ・公務員やサラリーマンなどが加入する ・収入に応じた保険料を支払う(上限あり) ・加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる 国民年金と厚生年金は「2階建て」構造となっており、受給額は加入している年金や個人の収入によって異なります。 参考までに、現代シニアの年金受給額の平均値を見てみましょう。
「国民年金・厚生年金」の平均受給額
年金額は毎年改定されますが、令和4年度の厚生年金保険・国民年金の平均受給額は以下の通りです。 なお、厚生年金の受給額には国民年金(基礎年金)が含まれています。 ●<厚生年金の平均受給額(月額)> ・男性:16万3875円 ・女性:10万4878円 ・全体:14万3973円 <受給額ごとの人数> ・1万円未満:6万1358人 ・1万円以上~2万円未満:1万5728人 ・2万円以上~3万円未満:5万4921人 ・3万円以上~4万円未満:9万5172人 ・4万円以上~5万円未満:10万2402人 ・5万円以上~6万円未満:15万2773人 ・6万円以上~7万円未満:41万1749人 ・7万円以上~8万円未満:68万7473人 ・8万円以上~9万円未満:92万8511人 ・9万円以上~10万円未満:112万3972人 ・10万円以上~11万円未満:112万7493人 ・11万円以上~12万円未満:103万4254人 ・12万円以上~13万円未満:94万5662人 ・13万円以上~14万円未満:92万5503人 ・14万円以上~15万円未満:95万3156人 ・15万円以上~16万円未満:99万4044人 ・16万円以上~17万円未満:104万730人 ・17万円以上~18万円未満:105万8410人 ・18万円以上~19万円未満:101万554人 ・19万円以上~20万円未満:90万9998人 ・20万円以上~21万円未満:75万9086人 ・21万円以上~22万円未満:56万9206人 ・22万円以上~23万円未満:38万3582人 ・23万円以上~24万円未満:25万3529人 ・24万円以上~25万円未満:16万6281人 ・25万円以上~26万円未満:10万2291人 ・26万円以上~27万円未満:5万9766人 ・27万円以上~28万円未満:3万3463人 ・28万円以上~29万円未満:1万5793人 ・29万円以上~30万円未満:7351人 ・30万円以上~:1万2490人 ●<国民年金の平均受給額(月額)> ・男性:5万8798円 ・女性:5万4426円 ・全体:5万6316円 <受給額ごとの人数> ・1万円未満:6万5660人 ・1万円以上~2万円未満:27万4330人 ・2万円以上~3万円未満:88万1065人 ・3万円以上~4万円未満:266万1520人 ・4万円以上~5万円未満:465万5774人 ・5万円以上~6万円未満:824万6178人 ・6万円以上~7万円未満:1484万7491人 ・7万円以上~:178万3609人 厚生年金と国民年金を比較すると厚生年金の方が高い傾向があり、平均受給額には約2.6倍もの差があります。 厚生年金は国民年金に上乗せして支給されるという仕組み上、一般的には厚生年金の方が受給額が大きくなります。 ただし、受給額には個人差があるため、ご自身の年金見込み額については「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を参照しましょう。 では、厚生年金に加入している会社員ではどの程度の年金を受給できるのでしょうか。 次章では40年間の平均月収が「約40万円」の人を想定して、老後に受け取れる年金額について紹介します。