抱っこが好きな猫は少数派? 調査結果を獣医師の解説つきでご紹介!
ねこのきもちアプリでは「愛猫は抱っこが好きですか?」というテーマで、飼い主さんにアンケートを実施しました。今回は、その調査結果とともに、ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に伺った、抱っこが好き・苦手な猫の特徴などについてご紹介します。 【写真】抱っこされるアメリカンショートヘア
愛猫は抱っこが好き?
アンケートの結果、抱っこが好きな猫の割合は全体の30%にとどまることがわかりました。抱っこが苦手な猫のほうが多いようです。では、「はい」(抱っこが好き)と回答した飼い主さんは、具体的にどのようなシーンで愛猫を抱っこしているのでしょうか? アンケートによせられた回答を一部ご紹介します。
いつでも抱っこさせてくれる
「いつでもさせてくれますが、長時間外出からの帰宅時は逆に抱っこをせがんできます」 「基本的にはいつでも。抱き上げた瞬間も、嫌がる素振りは見せたことがないので」 「いつでも抱っこはさせてくれますが、甘えたいときはそのまま腕の中に居座ります」 「わが家の愛猫は基本的にどんなときでも。私が起床後すぐの抱っこは、習慣のようになっています」
猫の気分次第で抱っこさせてくれる
「気まぐれなもので、飼い主が何かに熱中しているときに『ニャ~』とお願いされます」 「こちらから抱き上げるのはNGで、抱っこされたいときは、猫のほうから要求してきます」 「甘えたくなると、座っている私の胸元までよじ登ってくるので、そのまま抱っこします」 「甘えたいとき。先住猫はあまり抱っこが好きではないので、なんだかとっても新鮮です」
【獣医師解説】抱っこ好きの猫の特徴は? 抱っこ時の注意点は?
ここからは、猫の抱っこについて、獣医師の原駿太朗先生に解説していただきます。 ――抱っこが好き・苦手な猫の特徴を教えてください。 原先生: 「抱っこ好きな猫は人慣れしていたり、甘えん坊な性格だったりする場合が多いと思います。一方、抱っこが苦手な猫は怖がりな性格であることが多いです。また、外暮らしが長く人に慣れていない猫も、完全に身を委ねることが苦手で、抱っこを嫌がる傾向があります」 ――愛猫を抱っこ好きにする方法があれば教えてください。 原先生: 「無理に抱っこに慣れさせようとするのは逆効果でしょう。抱っこは猫にとって自分の体の完全を委ねることになりますので、猫との信頼関係を時間をかけて築いていくのが、遠回りに見えますが“いちばんの近道”だと思います」 ――最後に、猫を抱っこするときの注意点を教えてください。 原先生: 「仰向けに抱っこするのは猫が嫌がる可能性が高いので、あまりおすすめしません。また、脇だけを持って急に持ち上げてしまうのは、肩関節に負荷をかけて痛める原因になりますので、しっかりと体全体を包むように抱き上げてあげましょう」 信頼関係を築くのはもちろん、愛猫の性格などにあわせて、無理なく抱っこできるとよいですね。 (監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生) 取材・文/長谷部サチ ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性がない場合もあります。 ※記事の内容は2024年8月時点の情報です。
ねこのきもちWeb編集室