創部21年目で初の選手権出場 龍谷富山・濱辺監督の挑戦
■悲願の初優勝 そして全国への挑戦
悲願の初優勝に向けて、決勝の相手・富山東は、濱辺監督にとって特別な思いのある高校でした。 濱辺監督「教師1年目で初めて出た選手権(県大会の)相手が東高校だったの」 龍谷富山初めての選手権県大会出場は2004年の83回大会。 濱辺監督「土のグラウンドで0対15。1人退場者も出して、屈辱的な選手権のデビューだった。奇しくも20年経って、こうして同じ相手にリベンジできるチャンスを君たちがくれたことに本当に感謝しているし、本当にチームのために思い切りやってほしい、それだけを願っています」 惨敗から始まった龍谷富山の高校サッカー選手権。あれから20年、今年は全国大会出場をかけた決勝戦で再び富山東と対戦しました。 「冷静と情熱のあいだ」をテーマに戦った決勝。紫のユニフォームの選手たちは80分間、すきの無いプレーを見せました。 そして濱辺監督が立ち上げた龍谷富山高校サッカー部が、20年の時を経て悲願の初優勝を遂げました。 試合実況「富山のサッカー史に新たな1ページが刻まれました。龍谷富山、初めて富山の頂点に立ちました。濱辺哲監督、ゼロから築き上げた龍谷富山高校サッカー部。情熱と愛情を注ぎ続けた、全力で走り続けた20年間、今ようやく花開き、歓喜の瞬間を迎えました」 濱辺監督「楽しみで眠れない日々が続いたんですが、あっという間に過ぎていった80分間だった。いろんな意味で大変なことはあったけれど、あれが私の原点なので、本当にあそこから一歩ずつ一つずつ積み上げて今があると思っているので、当時頑張ってくれた子にも感謝していますし、彼らにとっても良かった一日だったかな」 サッカー部とともに全力で駆け抜けてきた20年。濱辺監督率いる龍谷富山イレブンが、初の全国の舞台に挑みます。 濱辺監督「何とかまず1勝して、勢いに乗れば強い代なので、何とかまず1つ取って2つ、3ついければと思います。初戦に全力をぶつけたいなと思います」 龍谷富山の対戦校が決まる組み合わせ抽選会は、今月18日に行われます。