“詳細は話さない”議員は足早に立ち去った 税金で海外視察「見直す」と宣言も会議は非公開で取材にも応じず 深まる疑念
■「会合が終わったら取材に応じる」はずが・・・ そして7日午後3時すぎから非公開の会議が始まり、約50分で終了。部屋から出てきた座長の野原隆士県議に報道陣が会議の内容について質問したが、「後でコメントを出す」と言い残し、記者たちの前から足早に立ち去っていた。 ■足早に立ち去った県議 事前に聞いていたものと全く違う対応に私は唖然としたが、私だけでなく周りにいた記者たちも同じような様子だった。 そこで部屋の中で会議の内容を聞いていた議会事務局の職員に話を聞くも「後ほど座長名でコメントを出すのでそれ以外は何も話せない」と取材に応じなかった。 ■出された12行のコメント 結局、30分以上が過ぎて座長のコメントが議会事務局の職員から手渡されたが、そこにあったのは「今後、海外視察の日程や主な活動予定、活動の結果を議会ホームページで公表することに異論は出なかった」というものだけで、他の議論については一切記載されていなかった。 ■事務局「座長から話さないように言われている」 記者たちからは「他にどういったテーマについて話し合ったのか」「具体的にどういう意見が出たのか」質問が相次いだが、職員は「座長から詳細は話さないように言われている」と繰り返し説明するばかり。結局、詳細については最後まで聞くことはできなかった。 ■次回以降も非公開 次回以降もプロジェクトチームの会議は非公開で行う方針だという。 6月中に改革案をまとめるということだが、「どういった議論を経て、その結論に至ったのか」県民が納得する改革案にするためにも議論のプロセスから公開すべきである。 RKB毎日放送 記者 野島裕輝
RKB毎日放送