スポーツクライミング・スピード種目 日本記録保持者・林かりん選手 4年後のロス五輪に向けて…見据える先は?
林選手の練習の様子を見てみると… 壁の中盤に陣取り、9番のホールドをスキップして10番をつかむ登り方を何度も繰り返します。 世界と戦うために必要なものは一朝一夕に得られるものではなく、地道な努力を積み上げるしかありません。 林かりん選手 「やっぱり筋力、スピードの筋力はまだまだ足りないですし、7秒3の登りじゃ世界とは差があるので、6秒出せるようなイメージだったり、動きだったり、無駄な動きももう少し減らしていけたらなと思っています。」 次のオリンピックは、テレビ観戦ではない。 パリが終わったばかりですが、林選手ははっきりとロサンゼルスを目標に掲げます。 林かりん選手 「ロスを目指して今頑張ってるんですけど、その前にワールドカップだったり、日本の大会も4年間の中でたくさんあるので、ジャパンカップ2連覇だったり、ワールドカップ表彰台だったり、まだまだやることはたくさんあるので、4年後に向けて頑張っているんですけど、その過程も大事にしていきたいなと思っています。」 9月22日に地元倉吉で開かれたスポーツクライミングジャパンツアー・スピード第2戦。 国内のトップ選手が集まる中で林選手は決勝に進みました。 対戦相手は同じ鳥取県協会所属で一緒に練習している河上史佳選手。 河上選手も7秒台を出す競り合いとなりましたが、制したのは林選手。 記録は7秒32、自らの日本記録を0秒05更新です。 調子を上げていた林選手、思い描いていたのは7秒1前後の記録でした。 林かりん選手 「正直もっと出す予定だったので、悔しいところではあるんですけど、この2週間頑張った結果が出たというのはすごく自信にもつながります。目指すのなら7秒1、2を出すつもりでいるので、もっと国際大会や普段の練習をうまく使って、自分のグレードを上げていきたいなと思います。(6秒台に手が届きそう?)頑張ります!」 自分自身で課題をみつけ、自分自身でそれを乗り越えていく…林選手の世界への挑戦は弛まぬ努力によって切り拓かれます。 大きな目標は4年後のロス、足踏みしている暇はありません。
山陰放送