ユニスワップ、イーサリアムL2「ZKsync」で稼働開始
ユニスワップがZKsyncで稼働開始
大手DEX(分散型取引所)のユニスワップ(Uniswap)が、イーサリアム(Ethereum)レイヤー2ブロックチェーン「ZKsync(ZKシンク)」に対応を開始した。ユニスワップ開発元のユニスワップラボ(Uniswap Labs)が6月15日発表した。 これにより「ZKシンク」上のトークンをユニスワップでスワップすることや、ユニスワップにて流動性プロパイダー (LP)として同チェーンに流動性提供することで、手数料の獲得も可能になる。 今回の「ZKシンク」への展開によりユニスワップは、イーサリアム(Ethereum)やイーサL2のアービトラム(Arbitrum)、オプティミズム(Optimism)、ベース(Base)、ブラスト(Blast)の他、ポリゴン(Polygon)、セロ(Celo)、BNBチェーン(BNB Chain)、アバランチ(Avalanche)といった10のブロックチェーンで利用可能になった。 「ZKシンク」は「zkEVM」に分類されるネットワークで、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用したロールアップ技術「ZKロールアップ(ZK Rollups)」を採用し、EVM(イーサリアムバーチャルマシン)に互換性を持っているL2ブロックチェーンである。 なおロールアップとは、元となるブロックチェーンのセキュリティなどを活用しながら、ガス代(ネットワーク手数料)やネットワークの混雑解消を図るスケーリング技術のことだ。 「ZKシンク」開発元のマターラボは同チェーンの他、独自ブロックチェーンが構築できるオープンソースフレームワーク「ZKスタック(ZK Stack)」を提供している。 マターラボは、このZKスタックを用いて開発された「zkシンク」に隣接したレイヤー2ブロックチェーンや「ZKシンク」上で実行されるレイヤー3ブロックチェーンを、ゼロ知識証明を使用して相互接続したブロックチェーンのネットワークを作成することを目標にした「ハイパーチェーン構想」を掲げている。 なお「ZKシンク」では、先日6月17日に独自トークン「ZK」のエアドロップを行った。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)