韓国検察 「非常戒厳」巡り前国防相の逮捕状請求=「尹大統領と内乱共謀」
【ソウル聯合ニュース】韓国検察は9日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に「非常戒厳」を宣言するよう建議したとされる金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官の逮捕状を請求した。内乱重要任務従事や職権乱用権利行使妨害の容疑。 検察は金氏が尹大統領と共謀し、内乱を起こした疑いがあると判断した。また、金氏は内乱の重要な任務を行ったとし、尹大統領を内乱の首謀者と判断した。検察の捜査は尹大統領に向かう見通しだ。 検察は尹大統領と金氏が内乱行為を共同で謀議・分担・実行した共謀関係にあったとみている。金氏は違法な戒厳宣言を尹大統領に建議し、部下に国会と中央選挙管理委員会庁舎に軍を投入するよう指示した疑いがある。 金氏は検察の取り調べに対し、戒厳を建議したことや国会などへの軍の投入を指示したことなどは認めたが、「違憲・違法性はなかった」などと主張したという。 検察は、内乱罪は法定刑が最高で死刑である重大犯罪であることに加え、証拠隠滅や逃走の恐れがあることなどを考慮し、金氏の逮捕状を請求した。10日午後にソウル中央地裁で逮捕状発付の是非を判断する令状審査が行われ、同日遅く判断が出されるとみられる。 金氏は尹大統領と同じ高校の1年先輩で、尹大統領が戒厳を解除した4日に辞意を表明。尹大統領は金氏を免職した。金氏は検察の出頭要請に応じなかったが、国会で尹大統領の弾劾訴追案が不成立となった後の8日に出頭し、検察は金氏を緊急逮捕した。
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