前回V・神村学園と仙台育英は後半型 薫英女学院、立命館宇治、長野東は前半型 敬愛・久保凛は2区/全国高校駅伝女子
明日12月22日に行われる全国高校駅伝(京都・たけびしスタジアム京都発着)のオーダーが12月21日、発表された。 2024年全国高校駅伝 女子の全58校のオーダーをチェック! 女子(5区間21.0975km)の優勝候補はそれぞれの特色が出たオーダーとなった。 連覇を目指す神村学園(鹿児島)、前回1秒差で2位の仙台育英(宮城)は共に3区(3km)に留学生を配置。前半は好位置に付け3区から勝負をかける後半型のオーダー。いずれも前回および都道府県予選でも1区(6km)を走ったエースの神村学園・瀬戸口凜(2年)、仙台育英・細川あおい(3年)がいずれも5区に入り、アンカー決戦を読んだチーム構成となった。 神村学園は1区に前回2区を担った野口紗喜音(2年)、2区に同4区で区間3位の小倉陽菜(3年)を起用。仙台育英は1区に前回3区区間2位の長岡みさき(3年)、2区に県大会でアンカーを務めた渡辺光桃(2年)を据え、たとえこの序盤で後手を踏んでも3区の留学生以降で挽回できる後半型だ。 これとは反対に先行逃げ切りのオーダーとなったのが前回4位の薫英女学院(大阪)、同3位の立命館宇治(京都)の近畿勢。 薫英女学院はエースの塚本夕藍(3年)が1区、勝負どころと読んだ3区に府大会、近畿大会でも好走するなど安定感のある村井和果(1年)を起用している。「留学生を擁する神村学園、仙台育英の前でタスキを受け流れをつかみたい」と安田功監督も力を込める。 立命館宇治はエースの佐藤ゆあ(3年)が1区を務める。3区に三本柱の一角・芦田和佳(2年)を配置。府大会・近畿大会と控えに回っていた前回2区を走った大西桃花(3年)がようやく復帰。5区に名を連ねるなど前回の3位以上に自信をのぞかせる。 前回5位の長野東(長野)は1区に県大会同様、真柴愛里(2年)、2区には県大会で好走したルーキーの川上南海、3区にエースの窪田舞(3年)で、近畿勢同様、前半で流れをつかむ布陣となった。 今季、800mで日本記録を更新した注目の東大阪大敬愛(近畿/大阪)・久保凛(2年)は2区へ。チームの目標である初入賞に向け、須磨学園(兵庫)・小林祐梨子が2006年にマークした12分35秒の日本人最高記録更新を目指す。 花の1区は、瀬戸口、久保、細川らが別区間に回ったことで、山田(高知)の穗岐山芽衣(3年)、前回7位と好走している新潟明訓(新潟)の橋本和叶(3年)らを軸になるか。有力校では薫英女学院の塚本、立命館宇治の佐藤、長野東の真柴らは、仙台育英、神村学園との差をつらんだレースとなりそうだ。 今回も前回の記念大会同様、47の都道府県代表に加え11の地区代表を加えた58校で覇を競う。どんなドラマが待っているか。 女子の各区間は1区6km、2区4.0975km、3区3km、4区3km、5区5kmとなっている。スタートは10時20分。
花木 雫/月刊陸上競技