キャリア、結婚、出産… 迷える30代。ミレニアル世代が「クォーターライフ・クライシス」から抜け出す道は?
出産のタイムリミットを意識せざるをえない30代
女性にとって、この断絶はさらに不快で孤立感を抱かせるものになる。私たちの寿命は延びているが、女性は出産可能年齢の影響の下で生きざるを得ない。男性なら40代まで簡単に先延ばしにできる子どもを持つという決断も(専門家は男性の生殖能力についても「危機」を警告しているが)、20代後半から30代の女性にとっては緊張を伴うものとなる。 SNSもまた地雷原で、友人が南米を旅するのを見て取り残された気分を感じる可能性も、別の友人が幼児の最初の一歩を愛情を込めて記録しているのを目にする可能性も、どちらも同じくらいある。
「自分は正しい選択をしているのだろうか」という不安
「大人になるまでの期間が長くなったことで、私たちが今持っている選択肢は、前の世代の母親や祖母よりもはるかに多く、さまざまな道を歩む余地が生まれました」と実存療法のセラピストで作家のエロイーズ・スキナーは説明する。「選択肢の多様性は、実はそれ自体が不安を生むことがあります。なぜなら、私たちは『自分は正しい選択をしているのだろうか』と考えてしまうからです」 「今や、私たちには何をすべきかを正確に指示する強力な社会構造は存在せず、はるかに多くの自由があります。しかし、自由には、自分にとって重要な道を選択する大きな責任も当然伴います。」
自由に選べる人生で、なぜ望むものが決められないの?
もちろん女性の権利を過去に戻すべきだとは言わない(私自身、もし自分が伝統的な妻になったら、今の倦怠感はさらに悪化するだけだと思う)。だが私の物思いには罪悪感が伴う。もし私が先進国で比較的恵まれた21世紀の生活を送っていなかったら、私の選択肢は大きく違っていたはずだ。実際、私にはほとんど選択肢がなくなるだろう。 では、なぜ私は自由に選べるのに、人生で何を望むのか決められないのだろうか?
“わからない自分”を許してあげる
パーリンは、自分が望むものをはっきり分からなくてもまったく問題ない、と私に助け舟を出してくれた。「社会は、私たちが子どもを産んで落ち着きたいのか、それともそういったことに興味がないのかを知りたがります。社会はグレーゾーンをあまり好まないのです」と彼女。「あなた自身は“何を望んでいるのかわからない”自分のことを許しましょう」