東海の貸出金4.6%増 三菱UFJ銀、24年9月末
三菱UFJ銀行は14日、2024年9月末の東海4県(愛知、岐阜、三重、静岡)の貸出金残高が前年同月末比4・6%増の8兆2700億円だったと発表した。 内訳は、国内が3・0%増の6兆1900億円。大企業向けが2100億円増加し、中堅・中小企業向けは700億円減った。大企業向けは、M&A(企業の合併・買収)における企業買収資金のほか、次世代技術などに関する資金、工場や商業施設の新設などに伴う不動産購入資金などが増えた。なお、9月末の海外貸し出しは9・5%増の2兆900億円だった。 預金残高は1・4%増の27兆6千億円。法人向けは1300億円増加し、個人向けは2500億円増やした。 同日、名古屋証券取引所で決算会見した高原一郎副頭取は、東海4県の景況感について「全体としては緩やかに回復を続ける見通しだ」とした。「設備投資に関するお客さまの姿勢はかなり積極的なものを感じている。(企業の賃上げなどが反映され)個人消費も底堅さを増していく見込みだ」と述べた。