つらい生理は“どう過ごすか”でラクになる!? 【生理中・生理後】におすすめフード&運動を専門家が伝授
生理中(1~5日目)
【おすすめの食事は?】 生理中はマグネシウムと鉄分が減少するため、食事でこれらを補うことが大切。モストウフィさんは、「生理が始まる3~4日前から、鉄分を豊富に含んだ食品を多くとるようにしています」と述べている。 「鉄分は赤身肉や鶏のもも肉、レバー、牡蠣、卵に多く含まれています。ベジタリアンなら、ホウレン草、チャード(フダンソウ)、白インゲン豆、レンズ豆、アーモンド、カシューナッツ、豆腐を多くとるようにするといいでしょう」 鉄分の吸収を助けるためには、かんきつ類やイチゴ、パプリカ、トマトなど、ビタミンCが豊富な食品を追加するのがおすすめ。 そのほか、生理中にお腹が張ったり、胃腸に何らかの症状が出たりする人は、食事のタイミングを調整してみるといいとのこと。モストウフィさんは、少量ずつ、回数を増やして食べるようにすることで改善される面があるかどうか、試してみることをすすめている。 いっぽう、ゴンザレスさんによると、特にこの時期の水分補給に適しているのは、ハーブティーやハーブのインフュージョン(浸出液)。生理痛を和らげるのに役立つのは、ラズベリーリーフティーやネトルティー、睡眠をサポートするにはカモミールやレモングラスティーなどとされている。 【おすすめの運動は?】 そのほか月経周期に合わせて考えたいのが、運動の種類。出血がある日には激しい運動を避け、軽いヨガやストレッチにしておくのがいいそう。 「この時期、体は懸命に働いています。そのため、疲労を感じやすいのです。なるべく早くベッドに入り、休めるときには、休むようにしてください」
卵胞期(5~13日目)
【おすすめの食事は?】 エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量が増加する卵胞期には、しっかり栄養をとることが大切。ゴンザレスさんは、たとえ妊娠を望んでいなくても、きちんと排卵があることは重要だとして、「排卵が起きないと、(女性ホルモンの)プロゲステロンが十分に分泌されません」と述べている。その場合、月経不順や気分障害など、さまざまな症状が引き起こされるという。 また、モストウフィさんによると、体はこの時期、別のホルモンであるインスリンにより反応しやすくなる。そのため、効率的に炭水化物を燃焼させ、それを燃料として使うことへの耐性が高まるとのこと。 この時期には、ジャンボオーツ(大粒のオート麦)や玄米、フルーツなど、食物繊維も多い健康的な炭水化物がおすすめだという。 【おすすめの運動は?】 ゴンザレスさんは、「エストロゲンも(男性ホルモンの)テストステロンも増加することから、エネルギーややる気が最も増すのはこの時期です。この期間は特に、活発なアクティビティや強度の高い運動に適しています」と付け加えている。