パルマ、鈴木彩艶とのポジション争いで出番を失った34歳GKチチソラの退団を発表
パルマは9日、日本代表GK鈴木彩艶の同僚だったアルゼンチン人GKレアンドロ・チチソラがスペツィアへの完全移籍で退団したことを、公式サイトを通じて発表した。 34歳のチチソラは、2022年夏にパルマへ加入。昨シーズンは、ファビオ・ペッキア指揮下で正GKとしてセリエB優勝とセリエA昇格に大きく貢献した。だが鈴木が加わった今シーズン、パルマ指揮官は、どちらが正GKであるかを明言せず、試合ごとに様子を見る意向を示した。 その結果、チチソラの出場は、昨年8月のコッパ・イタリアパレルモ戦(パルマは0-1で敗戦)と、鈴木が出場停止となったセリエA第4節のウディネーゼ戦(パルマは2-3で敗戦)にとどまっており、日本代表GKが事実上、パルマのレギュラーとして定着した。 鈴木の加入直後は、若き逸材GKのイタリアでの適応のサポートを買って出ていたチチソラ。だが34歳GKは、シーズン後半の出場機会を求めて、古巣のセリエBスペツィアへの移籍を決断した。パルマは公式サイトやSNSにおいて、チチソラへの感謝の意を伝えている。新天地となったスペツィアもまた、アルゼンチン人GKの加入を発表。条件達成による延長OP付の今シーズン終了までの契約を結んだことを伝えた。 今冬、鈴木がバイエルン・ミュンヘンのほか、マンチェスター・シティなどからの関心が囁かれている中でのライバルGKチチソラの退団となる。地元メディア『スポルトパルマ』のYouTube配信に出演した番記者のガブリエレ・マヨ氏は、パルマのGKが鈴木とエドアルド・コルヴィの2人と、下部組織のGKによる体制では戦力が不十分であるとして、少なくとも1人のGKの補強を予想。同メディアのレオナルド・ガベッリ記者は、補強候補は鈴木の控えとなることが前提となるため、評価がチチソラを下回るGKになるとの考えを示している。