【神崎 恵さん】この冬の気分は? MYベーシックメイクを公開
神崎 恵の恋させる瞬間 美容劇場 「きゅん♡を誘う女になる」
今回のテーマは、神崎さんのMYベーシックを深掘り。気になるメイクアイテム、メイクのこだわりについて語ってもらいました。 【写真】神崎 恵さん
Scene MYベーシックメイク
大人の美しさを引き出し、高める、 温度感を楽しむヌードカラー ヌードカラー、ネイキッドカラー、肌に混じり合うような色が私のメイクの基本色。アイカラーも、リップもチークも、自分の肌や唇の色の延長線上のレンジで、時に低温、時にやや高温と、血色の温度感を微調整しながら楽しむヌードメイク。色鮮やかなビューティの中にあると、一見、地味で味気ない色だと思われがちだけれど、「ここまで個人の美しさを浮き立たせる色」はないのでは?と思うんです。 例えば、思い浮かべて欲しいのが、「肌がキレイだと思う女優」、「美しいと感じる著名人」、「なりたい理想の顔の芸能人」、「キレイに年を重ねていると感じる有名人」、よく目にするこれらのアンケート。この「美しい、キレイ」とつくアンケートの結果、上位にランクインする女性たちに共通しているのが「色のなさ」。色がないというと少々言葉が足りないかもしれないけれど、その方々の顔の上には、肌から離れる色はほぼ見当たらない。全体から湧き立つ空気感も、ほぼ肌の色から透明まで。まろやかでほんのりとあたたかい温度があり、透明感がそれといい具合に混じり合っている感じ。そう、人と混じり合える色は、その人が持つ美しさを邪魔しない。引き出し、引き立て、その人だけの色として完成し、心惹きつけるムードになる。 加えて、このヌードカラーは、どんなファッション、どんなシーンにも合わせるバランス力も持ち合わせる。その時、その人に合わせながら、美しさを作り出す表現力の高さもこの色が持つ才能。「これだからやめられない」と、纏うたびに惚れ込む。 そんな不動のヌードカラーも、実はシーズンごとに進化しながら表現方法を変えてくるのがまた楽しい。時にくすみ、時に明度を上げ、時にドライに、時に微熱を持ち、新鮮な美しさを発揮してくれるから、全く飽きる暇がない。 そんなヌードカラーを愛してやまない私が、一目で心掴まれたのは、このヌードとグリーンの並び。淡くまろやかな旋律の中で、深く静かに、透き通るような存在感を作り上げる。ひとつひとつが重なることで、こんなにも美しい色合いが完成するのかと感動したほど。この少々ドライな温度で眼差しを完成させ、ここに湯上がりほどの熱を含むチークを合わせる。これも私がよく選ぶ組み合わせのひとつで、相反する温度をあえて組み合わせることで、独特なムードが現れる。化学反応というか、1+1では出せない、言い表すことができない、いい雰囲気がでてくれるような気がしています。肌や唇から近い色たちだからなせる美しさ。ますます沼な美しさです。