「ユイさん、大好きです」“マンCを熟知”なでしこ新監督ニールセンが就任会見で評価も…長谷川唯と藤野あおばがバルサ戦完敗で見せた素顔
バルサは“長谷川の読みの裏”を突いてきた
後半もバルサの攻勢は続いたが、長谷川がボールに絡める機会も増えてきたように感じていた。それでも地力に勝るバルサが後半12分、追加点を奪う。バルサが守備ラインのパス回しから中盤へ楔のパスをあてる、その際に長谷川がアイタナを捨てボランチへプレッシングをかけた。得点を奪わなければならないビハインドの状況、また相手ボランチへのプレス担当の判断ミスをカバーするためもあったか。 ただバルサCBマピ・レオンが、その長谷川の読みの裏をつくパスを前線まで通すと、フリーになったアイタナが守備ラインの裏へ走り込み見事にゴールを決め切った。結果的には、両チームの支配者同士の勝負に軍配が上がった瞬間となった。 後半22分、バルサはこの日サブスタートのアレクシアを投入。大きな歓声に包まれピッチへ入ったアレクシアは、投入からわずか2分でボックス外から豪快なミドルシュートをねじ込む。これが勝負を決するバルサの3点目となった。 終盤に藤野は持ち場を右サイドへ変更。サイドで攻撃の起点となったが、ゴールを奪うには至らなかった。
「最後、惜しかったね」で終わらない戦いを
3-0という結果以上にバルサ強しを知らしめる内容となったが、バルサのハイプレスに対応できない中でも、最終ラインからパスを繋ぐ自分達のサッカーを貫こうとしたシティだったが、 藤野のポジションチェンジ等々、対バルサにおいて試合の中での切り替えも必要だったか。ただこの試合で2枚の交代しかしておらず、怪我人の多さに泣かされた部分もあった。 終了のホイッスルと共にヘアバンドを外した長谷川は、放心したような表情で悔しさを滲ませた――。 冒頭で触れたニールセン監督は「日本が世界のトップに返り咲くことを目指す。そのためのタレントも揃っている」、「“最後、惜しかったね”で終わるのではなく、本当の意味で勝つことができるようなチームを作るためにスタッフともいろいろ議論していくことになります」とも語っていたという。 なでしこジャパンに名を連ねる彼女たちは新監督からの期待を受けつつ――2025年も欧州各地での戦いに身を置く。
(「なでしこジャパンPRESS」中島大介 = 文)
【関連記事】
- 【写真】「う、美しい…」長谷川唯の美リフティングに、なでしこ新監督“ユイさん大好き発言”も納得。バルサ相手にキレキレな藤野らのプレーと素顔を見る
- 「“なでしこ級才能”があっさり引退」「食べていけない職業と考える層も」“最高年俸約1000万円”の女子サッカー界…心理的な壁の内実
- 「泣かないで…」負傷離脱・清水梨紗と長谷川唯が“荷物整理のちハグ”、田中美南は「RISA 2」ユニを…“TVに映らない”五輪なでしこ舞台裏
- ドイツで絶賛「モモコは惑星で最高峰」なでしこ19歳谷川萌々子は何がスゴい?「えっ、そうですか!」天才少女説や30m弾より“笑顔になった質問”
- 「ファンタスティックな才能」なでしこジャパン20歳に“世界が熱視線”…藤野あおば&浜野まいか、ワクワクの五輪初陣「怒涛の2年でした」