「ユイさん、大好きです」“マンCを熟知”なでしこ新監督ニールセンが就任会見で評価も…長谷川唯と藤野あおばがバルサ戦完敗で見せた素顔
三笘のような藤野のドリブル、長谷川の柔らかなタッチ
シティ側にカメラを向けると、長谷川、藤野が先発組、山下は控えとなった。また清水は、オリンピックでの負傷により招集外だった。 先発の長谷川と藤野は時折言葉を交わし笑顔を浮かべるシーンも見られたが、CLのロゴの入ったビブスを着用し、激しくボールを奪い合う姿があった。 またサイドでの起用が予想される藤野は、ボールを受けると三笘薫を彷彿させるドリブルからのクロスを入念に行った。一方の長谷川は、中盤からボールの配球やシュート練習に励み、またリフティングをしながら走るなど類い稀なボールテクニックを披露した。 試合はキックオフ直後から、バルサが圧倒的に支配する展開となる。前半終了時のスタッツで66%に達したポゼッションを見せただけでなく、シュート数でもバルサ14に対しシティ2と、まさにバルサが圧倒した。
バルサの分厚い攻めもあって守備に追われてしまった
中盤では、アイタナと長谷川のマッチアップが繰り広げられる場面が多かったが、バルサに押し込まれた展開が続く中、必然的に長谷川のポジションも自陣深くに押し込められる時間が続いた。アイタナだけでなくバルサの前線選手にも対応せざるを得ず、守備的MFとしての働きに追われてしまった。 藤野は前線で相手守備ラインへのプレッシングを続けたが、バルサのパス回しを食い止めることはできず、また相手陣内でボールが回ってくることがほぼなく、持ち味のドリブルを見せることができなかった。 とはいえシティも耐え凌ぐだけでなく、ハイラインのバルサに対し、前線のジェス・パークが自力でシュートまで持ちこみ、また相手陣内深くで、長谷川、藤野のコンビネーションから抜け出しチャンスをつくりかける場面もあった。逆境とはいえ、シティも1つのチャンスでボールを奪い切る力強さを見せていた。 GKキアラ・キーティングのファインプレーもあって――なんとかバルサの猛攻を凌いでいたシティだったが、前半終了間際の44分、バルサの波状攻撃から最後はクラウディア・ピナに混戦のこぼれ球を蹴り込まれ得点を許してしまった。この1点は、圧倒的支配にもかかわらずゴールを奪い切ることのできていなかったホームチームには歓喜と安堵を、あと一歩のところを持ち堪えることのできなかったアウェイチームには、大きな絶望となったはず。
【関連記事】
- 【写真】「う、美しい…」長谷川唯の美リフティングに、なでしこ新監督“ユイさん大好き発言”も納得。バルサ相手にキレキレな藤野らのプレーと素顔を見る
- 「“なでしこ級才能”があっさり引退」「食べていけない職業と考える層も」“最高年俸約1000万円”の女子サッカー界…心理的な壁の内実
- 「泣かないで…」負傷離脱・清水梨紗と長谷川唯が“荷物整理のちハグ”、田中美南は「RISA 2」ユニを…“TVに映らない”五輪なでしこ舞台裏
- ドイツで絶賛「モモコは惑星で最高峰」なでしこ19歳谷川萌々子は何がスゴい?「えっ、そうですか!」天才少女説や30m弾より“笑顔になった質問”
- 「ファンタスティックな才能」なでしこジャパン20歳に“世界が熱視線”…藤野あおば&浜野まいか、ワクワクの五輪初陣「怒涛の2年でした」