【セントウルS予想】急坂が待ち受ける中京ではスピードがアダとなる!? 前走の初角での位置取りには要注意
今週の日曜日は、中京競馬場でセントウルステークス(GII・芝1200m)が行われます。 【写真】ピューロマジックのこれまでの軌跡 過去10年のセントウルSは阪神での開催が7回、中京での開催が3回となっています。過去10年のデータでは今回とは違う条件でのレースも含まれてしまうため、ここでは21年以降に中京芝1200mで開催された2歳や3歳限定戦を除くGIII以上(計11レース)を対象に紐解いていきたいと思います。 データ対象期間の11レースでは、初角1番手の馬が僅か1勝と苦しんでいます。中京は直線に急坂が待ち受けるタフなコースとなっています。スピードだけではなく、最後まで走り切れるスタミナや坂をものともしない馬力が求められるコースと言えます。 前走の4角を1番手で通過している馬はそれだけスピード能力に勝りすぎているために、タフな中京ではあまり結果を残せていないと言えるかもしれません。 また、重賞メンバーが相手になりますので、テンからハナへ立った場合はそれだけ後続の馬からプレッシャーを受ける事にもなります。スタミナを消費してしまう原因にもなりますし、それで直線での脚色が鈍るために粘り込みができていないと考えられます。 今年のセントウルSでも逃げる競馬を得意にしている馬の判断は慎重に行い、しっかりと的中に繋げていきたいところです。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 前走初角1番手(ただし、前走0秒3以上の差で勝った馬は除く) [0-0-0-7]複勝率0% 該当馬:ピューロマジック (過去の該当馬:21年モズスーパーフレア1番人気17着) ※特に言及のない限り、データは21年以降に中京芝1200mで開催された2歳や3歳限定戦を除くGIII以上(計11レース)を対象としています。 上位人気が予想されるピューロマジックが該当しました。 データ対象の11レースにおいて、前走初角1番手から馬券に絡んだのは21年の高松宮記念に出走したレシステンシアのみとなっています。レシステンシアは前走で0秒3以上の差で快勝し高いパフォーマンスを見せていましたし、それまでにGIでの好走実績もあった実力馬でした。前走の初角1番手の馬は、レシステンシアのように高い能力を備えていないと好走するのは難しいと言えます。 ピューロマジックは前走の初角を1番手で通過し勝利しています。しかし、2着とは0秒1差となっており、他を圧倒するパフォーマンスは見せていません。また、当初はCBC賞を予定していましたが、斤量が想定以上に見込まれたため回避しています。ローテーションに狂いが生じた影響も気になるところです。 ここ2戦は重賞を連勝していますので、他馬からのマークもこれまで以上に厳しくなる事が予想されます。他馬から必要以上のプレッシャーを掛けられ、最後の直線で脚色が鈍るシーンも十分に考えられますので、人気でも本馬の取り扱いには注意したいところです。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。