【英国】AWS、英に80億ポンド投資 GDP140億ポンド押し上げ
米インターネット通販大手アマゾン・コム傘下のアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)は11日、英国でデータセンターの建設や運用に総額80億ポンドを投じる計画を発表した。期間は2028年までの5年間。英国の国内総生産(GDP)を140億ポンド押し上げ、1万4,000人以上の雇用を創出することを見込んでいる。 AWSは22年以降、ロンドンとマンチェスターで計30億ポンドを投資しており、今回の計画を合わせると総額110億ポンドを超える見通し。今年に入り、スペインで157億ユーロ、ドイツで78億ユーロの投資をそれぞれ発表するなど、データセンターの建設は欧州全域に広がっている。 人工知能(AI)の普及がこうした需要をけん引しているといい、AWSのマネージングディレクター、タヌージャ・ランデリー氏はロイター通信の取材で「世界各地のデータセンター建設を担当する当社のチームは、建設場所を決める前に電力から水、地元の環境までさまざまな要素を考慮している」と語った。 英国のリーブス財務相は声明で「この投資は経済復興の始まりであり、英国がビジネスのできる場所であることを示している。政府は英国各地の経済状況ををより良くするという使命を負っており、この発表を歓迎する」と述べた。[労務]