大谷とデコピンの首振り人形

　ドジャースの大谷翔平投手（30）と愛犬の首振り人形が配布される28日（日本時間29日）のドジャー・スタジアムは朝からカオス状態だった。オリオールズ戦で先着4万人に配布される首振り人形を手に入れようと午後7時10分（同午前11時10分）の試合開始約12時間前からファンが列をつくったのだ。 【写真】こちらが金色バージョン。デコピンと一緒に！ 　5つあるゲートのうち、正面のサンセット・ゲートAに一番乗りしたのはロサンゼルス出身の女性アラセリ・トーラスさんで、バスを使い午前7時45分ごろに到着したという。「ドジャースのSNSグループにいくつか入っているのだけど、その中で午前9～10時に来ると話している人たちが多く、朝7～8時も何人かいたから、8時までに来ればちゃんともらえるだろうと思って家を7時過ぎには出たの」と明かす。 　都内で教師をしているというミヤモト・アツシさんは午前8時50分に到着。「（時間は）あっという間でした。興奮していてトイレにも行っていないですが、問題ないです」と、同じドジャースや大谷を応援する人々の中で交流が生まれ、長時間並んでも全く苦でないと話した。 　大谷の首振り人形が配布されるのは5月16日（同17日）のレッズ戦以来、2度目だ。前回は4万個のうち、1700個がビジターユニホーム仕様だった。今回は球団が22日（同23日）に公式「X」で金色の特別版があることを公開。デコピンの注目度が高い上に、23日（同24日）のレイズ戦でサヨナラ満塁弾で史上6人目の「40―40」を達成したことで、さらに過熱。ゲート前は大混乱していた。 　また、デコピンが球場に来るか注目されていたが、ドジャースの公式X（旧ツイッター）は大谷がリードにつないだデコピンとともに球場入りする姿と大谷が左腕でデコピンを抱え、右手で金色の首振り人形を持つ写真を公開した。トーラスさんは「もし金のボブルヘッド人形をゲットしたら皆には秘密にしておくわ」と話すと、一緒に並んでいたファンもうなずいていた。それにしても大谷とデコピン人気恐るべしだ。