27歳で結婚した共演俳優との別れ、2度の活動休止も…「後悔するような生き方はしたくない」49歳になった内田有紀の“まぶしい人生”
公私ともに支える“俳優”パートナーの存在
一昨年には、内田に公私ともに支えるパートナーがおり、それが俳優の柏原崇であることが報じられた(『週刊文春』2022年5月5・12日号)。この事実は内田自身が今年9月、中居正広司会のトークバラエティ『だれかtoなかい』に出演時、相手の名前こそ出さなかったものの告白して話題を呼んだ。 2歳下(学年でいえば1つ下)の柏原とは10代のとき、CMで共演したのが馴れ初めである。2001年にはドラマ『ビッグウイング』で、空港ターミナルの受付で働くヒロインを内田、その上司を柏原が演じている。劇中ではけんかしてばかりの設定だったが、撮影中に行われた対談では、内田が柏原について《幼なじみみたいに10代のとき仕事をした人って気になる》と言うので、彼が《はじめて会ったときには、おねえさんみたいな感じがしたけど》と返すと、《けど? けどって何?(笑)カッシーが大人になったんだよ》と彼女がツッコミを入れるという具合に、文字どおり幼なじみのような親密さをうかがわせた(『CanDo!ぴあ』2001年2月13日号)。これを読むと二人がのちに一緒になったのも腑に落ちる。ただ、その関係は、互いに紆余曲折を経て、きっと成熟したものになっているに違いない。
過去の自分を認めることが、自信へと繋がるようになった
3年ほど前のインタビューで内田は、40代に入って過去の自分を俯瞰で見られるようになったとして、《今こうして立っていられるのは、20代の頃、戸惑いや悩みを抱えながらも必死に乗り越えてきたから。そんな過去の自分を認めることが、自信へと繋がるようになった気がします》と語っていた(『STORY』2022年1月号)。 どうやら黒歴史などという言葉は内田には無縁らしい。ショートカットにしても、パートナーにしても、新たな意味をもって受け容れられているのも、過去の自分に対する肯定感があってこそだろう。来年には50歳を迎える彼女だが、経験の積み重ねとともに輝きを増し、10~20代のころ以上にまぶしく見える。
近藤 正高