【高校ラグビー】ベスト8が決定 流経大柏、中部大春日丘、茗渓学園、東海大大阪仰星は激戦制して準々決勝へ、桐蔭学園、佐賀工、東福岡、大阪桐蔭、優勝候補の相手は
第3グラウンドの第2試合では、試合時間残り1分の場面で、茗渓学園(茨城)のHO川村航平選手が、大分東明(大分)の二人のタックルをはねのけて、起死回生の逆転トライ。劇的な幕切れで茗渓学園が準々決勝進出を決めています。 第1グラウンドの第2試合、中部大春日丘(愛知)と国学院栃木(栃木)の試合も、最後の最後まで目が離せない大激戦となります。宮地真監督が「この試合をターゲットに準備をしてきた」と語った中部大春日丘。前半から終始ペースを握って終盤まで24対14とリードを奪います。しかし、ここから国学院栃木が驚異的な反撃、ロスタイムに突入した後半31分、この1年間磨き上げてきたFWとBKが一体となってボールを展開していくラグビーで5点差に詰め寄ります。そしてラスト1プレイ、ここからもミスなくボールをつなぎ続けて、5分以上、フェイズを重ねて攻め続けます。それでも、中部大春日丘は崩れませんでした。 キャプテンの福田大和選手が「(最後の場面は)苦しかったが、自分たちがやろうとしていることが冷静にできた。勝つために15人が体を張り続けることができた」と振り返った中部大春日丘。最後は、ジャッカルに成功して、熱戦に終止符を打ちました。中部大春日丘、チームとして目標にしてきたベスト4に向けて、まずは準々決勝進出です。 関西の強豪同士の対決となった、東海大大阪仰星(大阪)と報徳学園(兵庫)の対戦は、終始落ち着いて試合を進めた東海大大阪仰星が、粘る報徳学園を2点差で振り切って17対15で勝利。
2回戦で、強豪・京都成章に競り勝って、大阪桐蔭(大阪)に挑んだ石見智翠館(島根)。圧倒的なフィジカルを誇る大阪桐蔭に対して、真っ向勝負を挑みます。前半17点のリードを許したものの、中盤には、1トライを返して食い下がります。しかし2回戦の激闘の影響もあってか、終盤に力尽きました。それでも、宮崎和史主将は「最後は、相手の動きも遅くなっているのが分かったが、それ以上にこちらの体が動かなかった。悔しい幕切れだったが、智翠館でラグビーができて、本当に楽しくて最高に幸せだった。ここまで支えくれた両親や周りの方々に感謝したい」と、涙をみせながらも最後は充実した表情で花園を後にしました。 そのほか、Aシード3校、桐蔭学園(神奈川)は光泉カトリック(滋賀)に86対0と大勝、佐賀工業(佐賀)は目黒学院(東京)に45対14、東福岡(福岡)は名護(沖縄)に59対0と危なげなくベスト8進出を決めています。
1月3日、今日行われる準々決勝の組み合わせは以下の通り。第1試合は、優勝候補桐蔭学園と東海大大阪仰星の対戦、ここ数年、東福岡とともに高校ラグビー界をリードしてきた両雄が激突します。 第2試合では、初めてのベスト4進出を狙う中部大春日丘がAシード佐賀工に挑みます。準決勝は1月5日(金)、準々決勝を勝ち上がった4校により、再度抽選が行われて対戦相手が決定します。 1月3日(準々決勝) 桐蔭学園(神奈川) 対 東海大大阪仰星(大阪) 中部大春日丘(愛知) 対 佐賀工(佐賀) 東福岡(福岡) 対 茗渓学園 (茨城) 流経大柏(千葉) 対 大阪桐蔭(大阪)