ライオンでアドビのCMSを導入! 導入の背景や活用方法を聞いた
商品データ閲覧用の「製品情報ポータルサイト」とは
――構築した「製品情報ポータルサイト」はどのようなものでしょうか?
榎本: データベースに蓄積されたデータを自分で取り出して見てもらうのはハードルが高いので、社員向けのWebインタフェースを作りました。GUIで、カテゴリや商品名をプルダウンで選択すると、その商品に関する情報がずらっとWebページ上で取得できます。
画像にカーソルを合わせると拡大表示されるので、例えば商品裏面ラベルの細かい文字などもしっかり読めます。 この画像データは写真ももちろんあるのですが、写真を使うと光が反射し、白飛びして文字が見にくくなってしまうことがあるので、パッケージ印刷用の平面のデータを3Dの製品の状態に組み立てて、画像として組み立てなおすなどの工夫を行っているものもあります。 ――これは閲覧専用のポータルですね。 榎本: そうです。どの部署の人でも、ここにログインすれば商品情報が参照できて、画像データなども入手できます。
データの登録や修正は、別の登録用画面から、特定のシステム部門や私たちの部門のライブラリアンが一元管理する方式にしています。
――導入後の成果や社内の評判はいかがですか? 榎本: 先日、営業部門にアンケートしましたが、「自分の業務において改善の兆しが出てきた」という回答が90%を超えていました。成果としては、良いものになったと思います。 また、今までなかったものができたことで、自分が何のデータを知らなかったのかが分かったし、このデータがあるならこちらのデータも入れた方がいいとか、自分が持っているこのデータを入れたいとか、そういう会話が活性化しました。データを社内全体に開示して共有したいという気持ちが生まれたのが、大きな成果だと思います。 ――社内コミュニケーションの活性化という感じで、いいですね。お客様センターからの評価はいかがですか? 榎本: 手作業でデータを集めてExcelで管理していたのが、データベースをポータルで参照すればよくなったので、オペレーターとしても使いやすくなったという声はいただいています。 ただ、正直言うと、情報がまだまだ足りないとは言われています。データを溜めるフレームはできたけれど、足りないデータは作らなければいけないので、それをフレームに入れ込む作業が今の課題です。