ライオンでアドビのCMSを導入! 導入の背景や活用方法を聞いた
ツールの選定条件と導入の流れ
――導入するデータ管理システムには、どのような機能が求められましたか? 榎本: まずは、誰でも、マニュアルを使わなくてもデータを取り出せる、感覚的に使えること。もうひとつは、お客様センターからの要望にあった、まるで手に取って見ているかのようなビジュアライズ表示。選定条件では、この2点のプライオリティを上げました。 あとは、Webサイトとの連動性も考えました。コーポレートサイト以外にブランドサイトやオウンドメディアの「Lidea」など、多数のWebサイトがあるので、将来的には商品情報の管理はデータベース側で、そこからデータを引き出して常に最新の情報を各Webサイトに表示するという世界観を作りたいと考えています。また、全社で使うシステムとして、営業担当者が営業資料にデータを使うことなども考慮しました。 私たちが求めている要件に一番ヒットしたのが、Adobe Experience Manager(AEM)でした。また、私が前職でAEMを使っていたので、使い勝手や大規模で運用した場合のパフォーマンスも理解できていたことも選定理由としては大きいです。 外部のパートナーに丸投げするのではなく、ある程度自社で構築・運用したいと考えていたので、直接アドビのコンサルタントに相談できるアドビプロフェッショナルサービスを利用しています。これも導入の決め手になりました。 ――導入の流れをざっくり教えてください。 榎本: 検討には1年くらいかけました。AEMに決まったのは2021年12月で、2022年1月から要件定義、基本設計、開発と進めて、最初のローンチが2022年10月でした。スピードとしては想定どおり、わりと早かったと思います。エクスペリエンスデザイン部のエンジニアと、製品を熟知した製品ベンダーのコンサルタントが直接プロジェクトを進められたことにより、円滑に進みました。 最初のローンチ後にさまざまな部署の社員に使ってもらって、改良や追加が必要な点を数ヵ月間ヒアリングして、改修ローンチをしたのが2023年10月です。