【闘病】1歳の息子に異変…病院で「脳腫瘍」診断。辛い治療を乗り越えて見つけた家族の大切さ
「脳腫瘍」は脳に腫瘍ができてしまい、頭痛やめまい、視力低下などさまざまな症状が現れます。ですが、小児の場合は症状の表現がうまくできずに発見が遅れることがあるそうです。穴井善弥くんは、1歳のときに「脳腫瘍」と診断されました。当時、母の菜摘さんは善弥くんの様子がいつもと違うことに気付き、すぐに医療機関を受診したそうです。では、菜摘さんはどのようにしてお子さんの変化に気がついたのでしょうか? 脳腫瘍が判明したきっかけや、通園している保育園での様子など、詳しくお話を聞きました。 ※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2023年11月取材。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
「普段とは違う!」母親の直感で、休日診療を受診
編集部: 病気が判明した経緯について教えてください。 穴井さん: 1歳前から1人歩きができていたのに、ある時「今日は歩かないでよく寝るな」と思ったのがきっかけです。その日はお正月で仕事も休みだったので1日中様子を見ていましたが、「やはり普段とは違う!」と思い、休日診療に行きました。そこでは大きい病院で診てもらったほうがよいとのことで、別の病院に運ばれました。 編集部: そこで詳細な検査をされたのですね。 穴井さん: はい。CT検査をした結果、脳に腫瘍があることが分かりました。当初、血液検査、尿検査、CT検査、骨髄検査を行うと言われたのですが、先にしたCT検査で頭に腫瘍があるのが明らかになったので結局ほかの検査は行いませんでした。 編集部: 病気が判明したときの心境について教えてください。 穴井さん: 正直あまり記憶にないです。「脳に腫瘍? 腫瘍ってがん? どういうこと?」となり、理解するのに時間がかかりました。「先生が治してくれるから大丈夫だよね?」とあまり現実味がなかったように思います。 編集部: どのように治療を進めていくと医師から説明がありましたか? 穴井さん: 脳腫瘍は手術と化学療法、放射線療法などで治療をするようですが、それは脳腫瘍の種類によってそれぞれ治療方針が異なるとのことでした。私の子どもの脳腫瘍の場合には、「まだ1歳になったばかりで放射線治療は避けたい、まず化学療法をして手術をしよう」と話がありました。