中森明菜とNHKとの間に意見の相違か 2005年、紅白アンケート「スキウタ」上位に2曲ランクインも出場者に名前なし
【歌姫伝説 中森明菜の軌跡と奇跡】 2005年も年末が近づき、「NHK紅白歌合戦」の出場者が話題となる中、一部のスポーツ紙で、中森明菜が02年以来、3年ぶりに「紅白」にカムバックし「DESIRE―情熱―」を歌うことが濃厚になったという記事が掲載された。 【写真2枚】初々しいビキニ姿の中森明菜 等 この年の「紅白」は、「戦後60年」がテーマだった。NHKは「視聴者の意見を番組に反映する」とうたい、例年の「世論調査」とは別に出場者選考のアンケート「スキウタ~紅白みんなでアンケート~」を実施した。放送記者はいう。 「8月から3カ月間、実施されました。全国の放送局や公開番組の収録会場で配布された専用はがき以外にネットや携帯電話、データ放送で投票するシステムでした。投票はあらかじめ指定した楽曲リスト(600曲)から3作品を選択し、さらにリスト外で聴きたい曲をもう1作記入するものでしたが、全国から1万3000曲近くの投票があったようです」 NHKは出場者発表前の11月21日に特番を編成して大々的に発表した。 「特番では100曲を順位をつけずに発表しました。しかし実際には明菜は11位に『DESIRE』、14位に『飾りじゃないのよ涙は』と20位以内に2曲も入りました。そもそも、上位20位以内に2曲ランクインしたのは、明菜以外は山口百恵の『いい日旅立ち』(10位)と『秋桜』(17位)だけ。松田聖子でさえ『赤いスイートピー』が21位でした。スポーツ紙の記者は、この情報をキャッチして明菜の3年ぶりの紅白カムバックと『DESIRE』を歌う可能性を報じたのです」(レコード関係者)。 記事は、あくまで「濃厚」とした上で「中間発表(10月6日)では10位にランクされていた」とし、「非公式だが明菜サイドも出場の打診を受けたようで『飾りじゃないのよ涙は』で14年ぶりに出場して以来8回目の出場は確実」としていた。 「DESIRE」については「レコード大賞を受賞した同曲は、明菜の代表曲として根強い人気を誇っている。40歳を迎え初のシングル『落花流水』を12月7日にリリースするが、明菜自身の希望でカップリング曲に『DESIRE―情熱―』を選ぶほど、こだわりの一曲でもある」と記されていた。 もちろん「スキウタ」の情報は明菜サイドにも入っていた。明菜に詳しい音楽関係者が当時を振り返る。