友人宅は、浴槽のお湯を「追い焚きで2日使う」そうです。節約になるそうですが、衛生的に大丈夫なのでしょうか…?
家庭内の生活習慣は人によってさまざまです。その中でもお風呂は、シャワーだけの家庭や毎日お湯につかる家庭、さらにはためたお湯を2日にわたって使う家庭など使用状況は大きく異なります。今回は、お風呂のお湯を追いだきして2日間使うメリットやデメリットを紹介します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
2日分同じ風呂水を使うと水道代が節約できる
まずは、2日間お湯を入れ替えずに浴槽に入る場合、減らせるコストについて考えます。 東京都内在住で、1リットル当たりの水道料金を0.24円として計算すると、浴槽に200リットル(0.2立方メートル)の水を入れたときの水道代は48円です。 水を2日に1回だけためて、2日に1回は残っている水を沸かして使うとなると、2日で1日分の水道代が浮くと推測できます。1ヶ月30日のうち15日分の水道代は、以下のように計算できます。 48×15(日)=720で、水の入れ替えを2日に1回にすれば、水道代を月に720円節約できることが分かります。
ガス代は変わらない
浴槽にためたお湯はどうしても冷めてしまうため追いだき機能を使うのですが、浴槽に水をためる場合にもガスで温めるのですから、結果として毎日ガスを使うため、水の入れ替えを2日に1回にしてもガス代は変わりません。 では、浴槽の水を温めるためのコストはどの程度になるのでしょうか。 まず、夏にかかる費用を考えます。夏には水道の温度が27度に達します。これを40度まで温めると仮定すると、温度を13度上げる必要があるということです。 浴槽の水を温めたときのガス代は次の計算式で求めます。 浴槽の水の量×上昇させる温度÷(熱効率×発熱量)÷基準単位料金(円/立方メートル) 給湯器の熱効率を80%、発熱量を1万755キロカロリー、基準単位料金を160.77円/立方メートル(1ヶ月のガス利用量が20立方メートルの場合)とすると、夏のガス代は以下のように計算できます。 200×13÷(0.8×1万755)×160.77=48.58 1ヶ月を30日として、48.58×30=1457と計算され、毎日水を温めるのに約1460円かかることが分かります。