無国籍から代表入りを果たした“ポグバ2世”【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
軍事紛争地帯から逃げ出し、火事で書類が焼け無国籍に
ポグバにも譬えられるその才能はもちろん、波瀾万丈の来歴でも大きな注目を集める17歳。エドゥアルド・カマビンガとは何者か。(C) Getty Images
16歳でプロ契約を結び、17歳でフランスU-21代表入りという早咲きのMFは、その少し前までパスポートを持たない無国籍の少年だった。ポグバの系譜に連なるその大器は、波瀾万丈の過去をいかに昔話に変えたのか。(文:フランソワ・ヴェルドネ/訳:結城麻里 2020年1月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック フランス』を転載) ―――◆―――◆――― ひとりの市民としてもひとりのサッカー選手としても、エドゥアルド・カマビンガの人生はあっと言う間に変化した。多くの人々に注目されるようにもなった。 アンゴラに生まれたレンヌに所属するこの17歳のMFは、2019年11月上旬にフランス国籍を取得すると、ただちにエスポワール代表(U―21代表)に招集される。フランス・サッカー連盟(FFF)は、この“金の卵”を早めにしっかり繋ぎ止めておきたかったのだ。
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