阪神・近本光司、プロ野球記録の新人から6年連続個人タイトル「自分でもう少し頑張れよ、という感じ」「途切れてしまうと…」NPB AWARDS出席
3年連続5度目の盗塁王に輝いた阪神・近本光司外野手(30)が26日、東京都内で行われたプロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD」に出席。新人から6年連続の個人タイトル獲得はプロ野球史上初となった。 【写真】阪神のファン感謝デー、近本光司が顔面に自打球で負傷退場に… 濃紺のダブルスーツに身を包み、6年連続の栄誉ある舞台でタイトルホルダーたちと肩を並べた。一年間シビアに戦った結果の勲章を引っ提げ、近本はさらなる活躍に向けて気を引き締めた。 「成績は後からついてくることですけど、妥協しないようにやらないと。一回(タイトル獲得が)途切れてしまうと、もう一回上がってくるのは難しい。続くのだったらできるだけ続く方がいい」 今季は19盗塁で3年連続5度目の盗塁王を獲得し、ベストナインにも選出されて、2度も壇上に立った。「数字はよくなかったので、また来年しっかり走れるように」。通算200盗塁まで残り32盗塁。節目への到達も近付く中、来季のさらなる活躍を見据えた。 盗塁王を逃した2021年は最多安打に輝き、これで新人から6年連続で個人タイトル獲得となった。赤星憲広を上回り、プロ野球新記録。「変なプレッシャーを感じることが強くなる。続けば続くほど」と第一線に立ち続けるがゆえの感覚を言葉にした。「自分で『もう少し頑張れよ』という感じかな。ここから一回でも落ちてしまったら、どうなるのか分からない」。自らを奮い立たせ、また頂上の舞台に立つ姿を思い描いた。 目標の数字やタイトルより、「あくまで大事なのは自分がやりたいことをやること」と言い切った。「その後に結果がついてきて、比べて、何位だったか(決まる)」。これまでもそうやって切り開いてきた。21年以来遠ざかる打のタイトルにも「3年目の最多安打のときはすごくうれしかった。でもそこから取っていないので」と意欲を見せつつ、自ら考えを深めて取り組みを続けていくと語った。 「来年も来年で、自分のできることを積み重ねた結果のことなので。自分のやりたいことをしっかり伸ばしていくことが大事」
悩みながらその時の全力をぶつける。健康に、シビアに、それを全うする意思を持って、7年目のシーズンに向かう。(邨田直人)