「どうして税金を納めるの?」に対する現役東大生のすごい回答「それは納得だわ」
子どもに「どうして税金を納めるの?」「税金って何に使われているの?」と聞かれたらどう答えますか? 税金を納めることは日本国憲法で国民の義務と定められていますが、なぜ“義務”なのかをきちんと説明するのはなかなか難しいもの。そこで、元国税局勤務のお笑い芸人で現役東大生のさんきゅう倉田さんに、私たちの暮らしと税金の関係について教えてもらいました。 【漫画】「もし税金がなくなったら…」子どもが驚愕する事実が明かされる
■税金はみんなで社会を支えるための“会費” まず、国は国民が安心安全に暮らせるように国を運営する義務があります。たとえば、道路をつくったり橋をつくったり、街の安全を守ったりして、だれに対しても平等に安心や安全を提供して、国民の生活を守らなくてはなりません。
でも、これらを実行するにはものすごくお金がかかりますよね。そして、これらは一部の人だけではなくて、みんなが必要とするものです。みんなのために必要なもののために、みんなから集めるお金が「税金」です。いわば、税金は国というグループを続けていくために国民が払う“会費”のようなものなのです。 当たり前のようにある警察や救急出動、消防活動もみんなから集めた税金で成り立っているサービスです。もし税金がなかったら、ケガをして救急車を呼びたくても、ドロボーを捕まえて欲しい時もお金がかかる世界になってしまい、安心して暮らしていくことができません。だから、税金は私たちの生活とは切っても切り離せない関係なんです。
■税金の負担は「公平であること」が大事 みんなで使うもののために出し合うお金なのに、一部の人だけが税金を払ったり、まったく払わない人がいたりしては不満がつのりますよね。なので、税金は国民の義務として、国民全員から集めることになっています。 でも、“金額もみんな平等”というわけにはいきません。なぜなら、もし貧しい人からお金持ちと同じように税金を取ってしまったら、手元にお金が残らず、人間らしい生活ができなくなってしまいます。貧富の差がどんどん広がり、社会の秩序は保たれなくなるでしょう。