【立田敦子のカンヌ映画祭2024 #03】新人俳優の登竜門!ショパール・トロフィーのディナーが開催。
国際的な活躍が期待される有望な新進俳優に贈られる「ショパール・トロフィー」の授与式が、5月17日(木)に開催された。 カンヌ映画祭の象徴であるパルムドールのトロフィー制作を手がけるジュエリーの老舗ショパールが創設したこの賞も24回目を迎え、"新人俳優の登竜門"としてすっかり定着してきた。 映画祭のプレジデント、イリス・ノブロックと総代表のティエリー・フレモー、そしてショパールの共同社長兼アーティスティックディレクターのキャロライン・ジョイフレが主催するオフィシャルディナーの席で、今年のゴッドマザーであるデミ・ムーアらによりトロフィーを授与されたのは、ソフィー・ワイルドとマイク・ファイストのふたりである。
ソフィー・ワイルドは、コートジボワール出身の母とオーストラリア人の父のもと、オーストラリアのシドニーに生まれた26歳。子どもの頃から演技を志し、芸術系の高校を卒業後、オーストラリア国立演劇学院(NIDA)へ。2021年のBBCシリーズ『ユー・ドント・ノウ・ミー』や23年に配信されたNetflix『エブリシングナウ!』などで注目され、22年には主演映画『TAKE TO ME/トーク・トゥ・ミー』が、スタジオA24のホラー史上最大のヒットを記録するという目覚ましい活躍ぶりが注目されている。 マイク・ファイストは、1992年アメリカ・オハイオ州生まれ。5歳の時からダンスを学び、数々の舞台でキャリアを積んだ実力派。『Dear Evan Hansen』でトニー賞主演男優賞にノミネートされている。 スティーブン・スピルバーグ監督のミュージカル映画『ウエスト・サイド・ストーリー』では、主人公の親友で不良グループ「ジェッツ」のリーダーであるリフ役でブレイク。6月に日本公開となるルカ・グァダニーノ監督の『チャレンジャーズ』では、ゼンデイヤ演じる主人公の夫を演じている。本作もすでに米国では大ヒットし、スター街道を爆進中だ。 最近でもアニャ=テイラー・ジョイやフローレンス・ピューといった、いまをときめく俳優が受賞してきた賞だが、このふたりの名前はぜひ覚えておいてほしい。