体系的な知識を学びたいときに役立つ「THIEVES」学習法
THIEVESメソッドの実践法
はじめに、THIEVESの7つのカテゴリーを書き出します。その際には、ペンと紙を用意してください。手書きすると、記憶が定着しやすくなるからです。スマートフォンやWord文書などデジタル機器を使うのは、どうしても仕方がない場合に限りましょう。 ペンと紙を用意したら、タイトルから要約までの7つのカテゴリーを、それぞれ余白を空けてリストアップします。それから、各カテゴリーで理解したいことを書きはじめましょう。 タイトルの下の余白には、「これから読もうとしている文書のテーマは何か」「タイトルに基づいて考えると、文書の内容のなかで、すでに自分が理解していることは何か」について、自分自身の考えを書き留めます。 見出しの下の空白には、「その内容は、なぜそのような見出しで分割されているのか」「各セクションで自分は何を学べるのか」「サブトピックは、より大きな全体像とどのように結びついているのか」について、自分自身の考えを書き留めます。 そこまで書いたら、文書を読みはじめましょう。あとは、THIEVESカテゴリーのどれかに遭遇するたびに、メモを取ってください。 たとえば導入部を読んだら、続きの部分について、何に興味がわいたのかを書き留めます。同じように、セクション冒頭文を読んだあとも必ず、続く内容について、何に興味がわいたのかをメモします。 グラフや写真、表などが掲載されていたら、「それぞれ何を表しているのか」「その内容ならびに全体像と関連して、何を伝えようとしているのか」を、視覚的要素の下の余白に書き留めます。 章の最後で提示される疑問については、「著者はどのように章を締めくくったのか」「自分はその章から何を学んだのか」、さらに、「たった今読んだ章に関連して、将来的に自分が学ぶ可能性があるのは何か」を書き留めます。 最後の要約では、「著者が言おうとしていた主要な考えは何だと思うか」「主要なテーマとコンセプトについて、自分が総合的に何を理解したのか」をまとめます。 文書を読む前と、読んでいる最中に、このTHIEVESの7つのカテゴリーに従ってメモを取ることで、内容に集中しやすくなります。また、メモがあれば、のちに内容を振り返るときに読み返すことも可能です。 次の大事なテストの前には、分散学習を利用して、こうしたメモをどのくらい頻繁に復習する必要があるのかを判断しましょう。 Source: kent.edu
遠藤康子(ガリレオ)