自民茨城県連が比例重複不可の意見書 敗北候補に不満、奮起促す狙い
自民党茨城県連は、8日に都内で開かれる全国幹事長会議で、次期衆院選の小選挙区で比例重複による立候補を認めないよう党本部に求める意見書を提出することを決めた。10月の衆院選では県内7選挙区のうち4選挙区で自民候補が敗れ、県連内では公認候補の取り組みの甘さに不満がたまっており、復活当選を認めないことで奮起を促す狙いがある。 【写真】小2の時、父は逮捕された 「無敗の男」長男が初めて挑んだ国政の道 自民党は比例の「73歳定年制」を内規で定めているが、県連は年齢にかかわらず重複立候補を認めないよう見直しを求める。 水戸市内で5日に開かれた非公開の役員会で、衆院選の戦い方を振り返る中で決定した。県内で自民は小選挙区での議席を五つから三つに減らした。 1、6、7区の自民候補が小選挙区で敗れ、田所嘉徳氏、国光文乃氏、永岡桂子氏が比例復活している。役員会後の取材に対し白田信夫・県連幹事長は「小選挙区で落ちた人が復活当選することは、有権者に納得されづらい」と話した。制度を見直して比例復活を認めないようにすることで、「重複がなければ候補者は大変。厳しい選挙とわかれば緩むことはない」と、候補者に奮起を促す効果に期待した。
朝日新聞社