ラグビー日本代表、宮崎でパシフィック・ネーションズカップの準備を進める
17日はPNC初戦、アウェイのカナダ代表戦に向けて出発する予定だが、合宿初日の3日間は完全にFW(フォワード)とBK(バックス)のユニットに分けて練習を行っている。
ジョーンズHCはその意図を、「FWはセットプレーとラック周り、BKはハンドリングと連携を深めることとコミュニケーションを上げることを目的に別々にワークしている。前回のキャンペーンに足らなかったことに注力して、フォーカスポイントをクリアにしたい」と語った。
さらに、「エラーを減らさないとといけない。イタリア代表戦では56回のエラー、ターンオーバー26回だったことを考えると、ユニットで集中した方が修正できると思った」と説明した。簡単なエラー、ミスをなくすことを目的に、選手全員に子ども用の3号球が配られ、常にボールに触れている状況も作っていたことが印象的だった。
また、練習場には大きく「超速ラグビー」というスローガンのバナーが張られた。ジョーンズHCは「我々は世界一の『超速ラグビー』を体現するためにここにいる」。
「南アフリカ代表はフィジカルがメインチームだし、オールブラックスはとても運動神経の良いチームであるように、ジャパンとしては世界一『超速ラグビー』が上手いチームになりたいし、ならないといけない。それができることで勝つことができるチームなので、そういったチームを表現したくてバナーを設置した」と話した。
世界ランキング的には格下であるカナダ代表戦、アメリカ代表戦に向けて、若手を起用する意図があるのかと聞くと、ジョーンズHCは「夏のキャンペーンと同じで、プレーできるベストな23名を選びます」と話すにとどめた。
また、PNC終了後に新たなメンバーを招集するのかを尋ねると指揮官は、「何名かケガから復帰すると思う。リーチはPNC後に復帰する予定だし、NO8(ナンバーエイト)姫野和樹、CTB(センター)シオサイア・フィフィタ(ともにトヨタヴェルブリッツ)、SH福田健太(東京サンゴリアス)、CTB梶村祐介(横浜イーグルス)あたりも候補に挙がってくると思う」。