「失敗作の汚名挽回!!」大胆イメチェンで一発逆転!! 大成功したクルマたち
■二度にわたるフェイスリフトで人気をキープ【スバル・インプレッサ(2代目)】
丸目、涙目、鷹目。これだけ聞いても何が何だかわからないだろうが、実はどれも2代目インプレッサの愛称。 2000年に登場した2代目インプレッサは、初代と同じようにセダンとスポーツワゴンをラインナップ。セダンは走りを重視し、ワゴンは居住スペースの確保を目指すなど、それぞれに専用のパッケージングが与えられた。 その一方で、フロントマスクは共通デザイン。ウインカーとポジションランプ内蔵の丸形ヘッドライトを採用したその姿は、かなり個性的である。 ただ、独創的すぎてユーザーに受け入れられなかったため、2002年には大規模なマイナーチェンジを敢行。不評だったフロント周りのデザインを刷新するべく、大型の異形ヘッドライトを採用。リアコンビランプと一体感のある意匠となった。 そして、ヘッドライトの形状からこの中期モデルは「涙目」、前期は「丸目」と呼ばれるようになったのである。 このマイナーチェンジによって印象は大きく変わり、ユーザーからの評価も上昇。しかしスバルはさらなる手を打つ。 2005年のマイナーチェンジで再びフロントマスクを一新。航空機の翼のデザインをモチーフにし、スバルのデザインアイデンティティを表現した「スプレッドウイングスグリル」を採用するとともに、ヘッドライトもシャープな印象を与える形状に変更。 この後期モデルは見た目から「鷹目」と呼ばれ、2代目のなかでも高い人気を誇っている。
■フルモデルチェンジかと思わせる前代未聞の大変身【レクサス・IS(現行)】
現行ISがデビューしたのは2013年。もう11年も前のことだ。しかし、今でも古さを感じさせないのは、2020年にビッグマイナーが行われて見た目がガラッと変わったから。 フルモデルチェンジ時の開発キーワードは「真の"走る楽しさ"の体現」。それを実現させるため、「気持ちのいい走り」と「スポーティなデザイン」を追求したという。 エクステリアは、レクサスのアイコンであるスピンドルグリルを軸に、力強さやスポーティさを表現。シャープなプレスラインや、フロントからリアまで一気に跳ね上がるロッカーラインが特徴的だ。 また、2016年のマイナーチェンジでは前後の意匠が小変更された。 そして、2020年にビッグマイナーチェンジを実施。 前後を見ても従来の面影はなく、まるで新型のよう。フロントマスクは、小型軽量ランプユニットによる薄型ヘッドライトに加え、低くかまえたグリルで重心の低さを表現。サイドは大きく張り出したフェンダーが印象的で、リアにはL字をモチーフにした一文字のコンビランプが採用された。 しかも、こうしたアップデートを行うために、外板パネルはすべて新規部品というのだから恐れ入る。つまり、マイナーチェンジとしては異例といえる大規模なものなのだ。これはもう、新型として扱ってもいいのではないだろうか。