小池都知事が定例会見8月10日(全文1) 「生涯学べる100歳大学」来春開校
高齢者の「働く場所」確保へ就業応援プロジェクト
それからこちらのほうも、2本目ですけれども、こちらのほうも高齢者の関連であります。高齢者の就業を進めるために働く場の確保、このためにシニア就業応援プロジェクトを開始いたしますのでお知らせいたします。65歳を越えましても働きたいと考えておられるご高齢の方は多いと思います。ただしなかなか現状では企業とのマッチングが進んでいないというのも事実。こうした中でシニアの働きたい、就業したいという、その気持ちを現実に推進していくためには高齢者を新たな分野で活躍するための、もう一度、学び直しも行っていただいて、それから企業側のほうも高齢者活用のメリットを実感して、そのノウハウを取得する必要があろうかと思います。そのため東京都といたしましてシニア就業応援プロジェクトとして東京セカンドキャリア塾など新たに3つの事業を展開してまいります。 その第1弾が東京セカンドキャリア塾でございます。こちらのほうは新しい仕事にチャレンジする意欲のあるシニアに向けた学びの場でありまして、65歳以上の方々を対象として受講期間が6カ月、区部、多摩、この両方で、2カ所で設けさせていただき、定員はそれぞれ50名といたします。10月から開講するということでございます。先ほどプレミアム・カレッジについてお伝えいたしましたけれども、こちらのほうが、プレミアム・カレッジが生涯教育ということを主眼としているのに対しまして、こちらのほうに、今ご紹介しているほうは就業支援に力を入れたものとなります。シニアの方々に即戦力になっていただくということを期待いたしまして、そのため企業見学を含めて多様な、多彩なカリキュラムを用意しております。また受講修了後においても就職活動を支援してまいります。今日から募集開始でありまして、第1期生となる受講生の募集を開始いたします。 それから次に東京キャリア・トライアル65についてでありますけれども、こちらのほうは就業機会を拡大するという、そのために65歳以上の高齢者を企業に派遣する事業であります。就業先となる企業を500社ほど選定いたしまして、希望や能力に応じてマッチングを行った上で高齢者を1~2カ月派遣をするというものであります。これによって高齢者の方々は派遣先の業界で働くスキルを、そしてまた企業には高齢者を活用するノウハウを取得してもらうというものであります。 例えばベンチャー企業に派遣したシニアがそれまで培ってこられた豊富な知識や経験で会社運営の実務面を担うといったことも期待できるかと思います。こちらも今日から派遣高齢者の募集を開始いたします。かつて私、映画で見たことがあるんですけれどもロバート・デ・ニーロが、いろんな経験を積んだシニアが会社に入って、そして若い女性社長をサポートするということで、いろんなドラマがあって、そしてそのシニアの方の持っているさまざまな経験、アセットを、その若い女性が企業家として活用していくという、そういうドラマ仕立てだったと思いますけれども、退職された方々も、それまでの長い人生の中で培われたさまざまな経験がおありであります。それを生かす場さえ確保していけば、そういう若い方々の例えばコンピューターを駆使したさまざまな新しい技術と、それから、いや、ここの会計処理はこうするんだよとか、法務部門とか、そういったことをマッチングしていくと結果として老、壮、青でうまくいくケースも出てくるのではないかなと、そんなことからこういうプロジェクトを考えているところでございます。