明大は「重戦車」が健在 主将&副将が負傷不在の緊急事態も動じず 14日に東海大戦/大学選手権
ラグビー全国大学選手権は14日、3回戦4試合が2会場で行われる。前回準優勝の明大(関東対抗戦3位)は、東海大(関東リーグ戦3位)と東京・秩父宮ラグビー場で対戦。13日は大学の八幡山グラウンドで約1時間調整した。主将と副将が負傷でメンバー外という緊急事態だが、ゲーム主将を務めるFL福田大晟(4年)は、チーム一丸での真っ向勝負を誓った。6大会ぶり14度目の大学日本一を狙う。 6大会ぶりの大学日本一に向け、試練もチーム一丸で乗り切る。明大のゲーム主将を務める福田は強い決意を語った。 「負けたら終わり。4年生としてのプライドもあるが、いつも通りのプレーをしていきたい」 24-27で惜敗した1日の対抗戦・早大戦で、主将のNO・8木戸と副将のCTB秋浜が負傷。この試合は、両者ともメンバー外となった。FWとBKの中心を担ってきた精神的支柱が欠ける事態だが、動じることはない。福田は「プレッシャーもあるが、しっかり4年生全体で引っ張っていければ」と意気込んだ。 相手の東海大は、今季は関東リーグ戦3位に沈んだものの、昨季までリーグ戦6連覇を果たした強敵だ。一番の武器は伝統的な強さを誇るFW。先発FW8人の平均体重は100・3キロと、明大FW陣の平均104・4キロより約4キロ軽いが、スクラムやモールなどのセットプレーは強力だ。 だが明大は「重戦車」の名にかけて、FW戦で圧倒する。この試合に向け、メンバー外のFW陣が東海大のスクラムやラインアウトを研究。〝仮想・東海大〟として練習台となり、徹底的なシミュレーションを行った。 「ノンメンバーのみんなが(東海FW陣)を再現してくれたので、いい準備ができた。重戦車という明治FWの伝統がある。それにふさわしい明治ラグビーを体現できれば」と福田。逆境にも負けず、一体となった明治フィフティーンが前へ突き進む。(児嶋基)