高木美帆が2冠!レース後に氷上に戻り異例の行動も「いいダウンにもなるかなと」
◇スピードスケード全日本選手権第2日(2024年12月14日 YSアリーナ八戸) W杯後半戦の代表選考会を兼ねて行われ、女子500メートルは22年北京五輪銀メダルの高木美帆(30=TOKIOインカラミ)が37秒86で優勝した。今季初めて出場した種目で、今季W杯2勝の吉田雪乃(21=寿広)を0秒12差で抑え、前日の1500メートルとの2冠を達成。大会最終日の15日は1000メートルに出場する。 他の選手たちがリンクを後にする中、レース終了後に高木が再び氷上に立った。昨夏にスケート靴のブレード(刃)を新調したが、今後の選択肢を増やすためにさらに新たなブレードをテスト。入念に感覚を確かめ「先のことを考えて違うブレードを少し試しました。いいダウンにもなるかなと思いまして」と明かした。15日にもレースを残す中での異例の行動。常に世界を見据える高い意識の表れだった。 レースでは22年北京五輪銀メダルの貫ろくを示した。1000、1500メートルを主戦場としており、500メートルは今季初出場だったが、一つ前の組を滑った今季W杯2勝の吉田を抑えて優勝。最初の100メートルを全体3位の10秒58で通過すると、残り1周は最速の27秒28で回った。タイムを見た瞬間はガッツポーズ。「最近はラップタイムを出しにいこうとして出せていたレースが多くなかったので、そういう点で収穫があった」と手応えを口にした。